6月21日(月)21時より、フジテレビでは、波瑠主演のドラマ『ナイト・ドクター』がスタートする。

本作は、波瑠演じる主人公の救急医・朝倉美月(あさくら・みつき)が、夜間救急専門のナイト・ドクター結成のために集められた、年齢も性格も価値観もまったく異なる医師たちとともに、昼はそれぞれの人生に、夜は命に向き合いながら絆を紡いでいく、完全オリジナルの“青春群像医療ドラマ”。

「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ医師・美月を演じる波瑠にインタビュー。役柄のこと、共演者の印象を聞いた。

<波瑠 インタビュー>

──出演が決まったときの心境をお聞かせください。

医療ドラマはあまり経験がなかったですし、最後にやった医療ドラマも8年ぐらい前で、看護師の役でした(『救命病棟24時 第5シリーズ』)。だから、すごく緊張も、不安もありましたね。

──今回は、月9初出演、初主演でもありますが、波瑠さんの中で月9はどんなイメージがありますか?

月9なんですよね…。撮影が始まって2ヵ月たち、やっとこういう取材を受けるようになって気づきました。「あぁ、そうか。月9だ!」と(笑)。もう毎日、一生懸命、撮影していただけだったので。

月9は、ドラマ自体に華やかなイメージがありますよね。それに、やっぱりドラマといえばという感じもあって。このドラマに出演するということが発表になったとき、周りの人からの反響も大きかったですし、何より私の出演作を欠かさず見てくれている母が喜んでくれている気がします!

──“ナイトドクター”という設定に関しては、お話を聞いたときにどう思われましたか?

普通にあるものだと思っていました(笑)。でも、新しいものを描いているんだと知って、すごく緊張しました。

その緊張をとくに感じたのが、医療リハの日。医療リハでは、採血や点滴の手順、患者さんが運ばれてきたらまず何をするか、脈の取り方、瞳孔の見方など一連の流れを勉強する日なんですけど。その日は、(田中)圭さんはいなくて、キャストは岸(優太)くんと数人だけだったんです。

なんだか「あぁ、始まるんだな」と思ったら、ものすごく緊張して。そんな状態の中でも、たくさん勉強させていただきました。

でも、撮影が始まってからは不安も緊張も、あまり感じなくなりましたね。きっと、分からないから不安だったんだろうなと。みんなに会ったら、あとはもう取り組むだけですし、みんなの安心感もあって、心強いです。

──演じる美月という役柄はどう捉えられていますか?

美月は、圭さんが演じる成瀬をはじめ、岸くんが演じる深澤、北村(匠海)くんが演じる桜庭、岡崎(紗絵)さんが演じる幸保というナイトドクターの同期のみんなに、いろいろな影響を与える女性。年齢の割にはお節介焼きというか、面倒見がよくて、自分からどんどん人の人生に関わっていくタイプの人ですね。

ものすごく元気でバイタリティあふれる女性で、私自身とはまったく違うタイプなので、私の体力が限界です(笑)。もう、本当についていけない!

──そんなに大変なんですね!でも、ついていかなきゃいけないかと思いますが、どう乗り越えているのでしょうか?

1人でやっているわけではないので。それこそ同期のみんな、いわゆる共演者のみんなとちょっとおしゃべりをすることが癒しの時間になって、また頑張る。毎日それを繰り返しています。

──そんな癒しの時間をくれる、同期の皆さんは、どんな方々ですか?

圭さんは、何度かご一緒したことがあったので、また久しぶりにご一緒できることがうれしかったです。すごくいい方なので、なんの不安もありませんでした。

あとの若いお三方は…まったくの初めまして。はじめにキャストを聞いたときは、キンプリ(King & Prince)の岸くんとDISH//の北村くん、幅広く活躍している岡崎さんもいるという、バラエティに富んだメンツがそろったなという印象で。年齢は、私が圭さんの次に年上という状況ですし、どうやってコミュニケーションをとろうかと心配していました。

最初はちょっと緊張感がありましたけど、一緒に時間を過ごすにつれて、いろいろなお話もできましたし、すごく仲良くなれた気がしています。今はみんなと一緒の撮影がすごく楽しいですね!変に自分勝手な人がいないので、ものすごく平和に撮影しています。

──これまでの撮影の中で、とくに印象に残っている出来事はありますか?

岸くんが…ここまでわかりやすくイジられるキャラって珍しいなというか。すごくみんなに愛されていて、彼もいつも笑っているのが印象的です。アイドル業とか、バラエティの仕事もすごく多くて忙しいと思うのですが、いつもメンタルが安定していて、すごいなと思いながら見ています。

岸くんは天然なことばっかり言うので、私たちが「ちょっと、ちょっと!」ってツッコまざるを得ない感じ(笑)。具体的にこんなことがあった、ということが思い出せないくらい、日々いろいろ面白いことが起こっています。

──そういったやりとりが、癒しになるんですね。

そうですね。本番でへとへとになっても、その合間の時間でみんなでしゃべることでホッと一息つけています。

──最後に、『ナイト・ドクター』の見どころをお聞かせください。

このドラマは、お仕事ドラマということだけではなく、医療現場の大変さや、突きつけられる現実、医師たちがぶち当たってしまう壁など、いろいろなものが描かれている作品。

ただ「こんな病気があります」「こんな治療法が見つかりました」「治りました」ということではなくて、その裏には、登場人物一人ひとりの葛藤や悩みがあります。だけど、一緒に悩んでくれる、背中を押してくれる、叱咤してくれる仲間がいて。その中で、どう成長していくのかという群像劇も楽しんでいただけたらうれしいです。

撮影:YURIE PEPE