初の主演にしてプロデューサー  60歳を超えた集大成としてハリウッドで夢を実現

『SHOGUN 将軍』キービジュアル

『SHOGUN 将軍』は、関ヶ原の戦い前を題材にした壮大な戦国スペクタクル。ハリウッドのクオリティで、日本の歴史、文化、精神を忠実に描いた作品は前例のないこと。そこに貢献したのが、日本の時代劇にこだわり、妥協を許さない、主演 兼 プロデューサー 真田広之さんでした。

真田:今回は俳優としてだけではなく初めてプロデューサーも兼ねましたので、まずは脚本作りから。西洋っぽくなるとか、現代っぽくなるとか、一切そういうことを排除していこうと。

同時進行で今後は、東京・京都の時代劇の経験のあるスタッフ、ハリウッドが撮るにしても撮影場所に連れて行くことができて、初めてチームで臨めたという。

真田:なので出番がない日も、とにかく朝一、誰よりも早く行って、セットのデコレーションとか、エキストラがいればその着付け、刀のさし方、全部チェックして、そしてリハーサルに立ち会って気づいたところを直したりアドバイスをしたりして、常に常に毎カット毎カット隅々までチェックをして、そしてライティングが始まったところで自分のトレーラーに帰って、カツラをつけたり衣装を着たりして、現場に戻ってモニターをチェックする。それが基本的な1日でしたね。

脚本の段階では徹底した時代考証が行われ、真田さんの意向で時代劇の専門スタッフが撮影に参加。日本人キャストにすべて日本の俳優を起用したのも、出演を受ける際の条件でした。

軽部:主演にしてプロデューサー、大変ですよね?

真田:いや楽しかったですね。

軽部:
楽しかった…?

真田:
とにかく楽しかったです。ものづくりに関わる楽しさというのを日々味わっていましたし、むしろカメラの前に立つときが一番リラックスして、ご褒美のような。「あ、今、芝居だけしていれば良いんですね」みたいな感じでしたね。

真田:「カット」がかかって、一緒にモニターを見ているプロデューサー陣、演出家が、「これだね!」って言ったときに、「よぉーし!」みたいな。本当にうれしい瞬間を何度も味わわせてもらったので。

20年前、退路を断ってハリウッドに挑み、60歳を超えた集大成として夢を実現。そんな真田さんが今、見つめる先とは…

真田:本当に時代は変わってきた。世界に配信できるっていう状況というのは、あの頃から比べればもう雲泥の差といいますか。この年になってやっと手の届く役もいっぱいありますので、またデビュー戦を迎えるという気持ちですかね。

(2024年3月5日放送『めざましテレビ』より)

『SHOGUN 将軍』は、ディズニープラスの「スター」で独占配信中。
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