ゲーム『桃太郎電鉄』がなぜ中学校の春休みの宿題に?
「桃太郎電鉄を10年以上プレイする。」という宿題を出した学校を取材すると、「子どもたちの取り掛かりやすさから宿題として取り入れた」と回答。「自由課題のため成績には入らない」とのことでした。
『桃太郎電鉄』は、“日本全国を巡り物件を買い集めて資産額1位を目指す”ゲームで、全国各地の名所や名産、名士などが数多く登場します。遊びながら地理や歴史などを覚えられる側面があるのです。
また、物件を買い集める度合いによって得られる収益が変わるため、効率的に資産を増やす戦略を考える必要もあります。
実は今、7000校以上が『桃太郎電鉄』を授業に導入しているという驚きの情報が。2023年から無償の「教育版」が提供されていたのです。
すでに7000校以上が授業に導入「教育版」は“貧乏神”なし
2023年から無償で提供され、すでに7000校以上が導入しているという、学校の授業などで使える『桃太郎電鉄 教育版』。
実際に導入した小学校の授業風景を覗いてみると、先生から「全国のランドマークを見つける」という課題が出されていました。
『桃太郎電鉄 教育版』では、各地の名産品や主要産業、歴史に関する情報を表示する機能が追加されているんです。
一方で、ゲーム版では“名物”でもある「貧乏神」のような相手のプレーを妨害する要素は、トラブルを防ぐために搭載されていません。
さらに、4月からの新学期に向けて、小学校低学年の子供たちも学習できるように、ふりがなを表示する新機能が追加されました。
コナミデジタルエンタテインメントによりますと、『桃太郎電鉄 教育版』を導入している7000校のうち4000校は小学校で、これは全国の小学校の約20%に相当するということです。