小瓶から青酸カリが検出されたため、チョロは青酸カリを飲んで自殺したものと思われた。青酸カリは、飲んでから死ぬまでに数分から十数分ほどかかるが、その前の行動はすべて生配信されていた。つまりチョロが青酸カリを飲むことができたのは、彼が1人でトイレに入ったときだけ。

だが、チョロの遺書を読んだミコは違和感を抱く。遺書には「このままだと私は足を引っ張るだけの存在になってしまう。悪童エクスプレスには常に前に進んでほしい」と記されていたが、生配信では「このままではよくない。また振り出しから始めたい」と言っていたのだ。

さらにミコは、チョロがカラオケ店の従業員・井上孝(有輝)に書いたサインにも疑問を抱く。井上は、自分の名前を「先立つ不孝の孝」と説明していたが、チョロは「不孝」を「不幸」と勘違いしており、「井上幸さんへ」と書いていたのに、遺書の中では「先立つ不孝をお許しください」と正しく書いていたからだった。

そんなミコに森野は、遺書はパソコンで作成されていたことから予測変換されるのでは、と彼女の推理が破綻していることを指摘。それよりも、よっちゃんが生配信中にトイレの窓を開けたことが気になっていた。

青酸カリは、体内に入るとシアン化水素というガスが発生し、中毒死する。生配信を見た限りでは、チョロは急性アルコール中毒ではないかと疑うのが普通なのに、窓を開けたのはチョロが青酸カリで死ぬと分かっていたからではないか、というのだ。

すると、「僕が犯人だって疑っているんですか?」と返すよっちゃん。その言葉がトリガーとなり、イップスの症状が出てしまった森野は、その場から立ち去ってしまい…。

そんな折、ミコのもとへ弟の慧(染谷将太)から連絡が入る。慧も悪童エクスプレスの生配信を見ていたらしい。

慧から、行き詰まったら振り出しに戻って前提から考え直すよう助言されたミコは、トレイに籠もっていた森野にもその言葉を伝える。それがきっかけである可能性に気づいた森野は、半ば強引にミコに呼び出されて、再びよっちゃんと対峙する。