“芸能界引退も考えた”山Pの人生を変えた『コード・ブルー』との出会い

山下:
自分のこの仕事を続けて行こうかなどうしようかなと悩んでいる時期が『コード・ブルー』ファーストシーズンくらいの時だったんで。

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の1stシーズン(2008年)当時、大学生だった山下さんは進路に悩み、芸能界引退も考えたそうです。

しかし、この作品との出会いで…

山下:
やっぱり自分としてはすごく特別な作品ですし、あの作品を見てドクターやナースを目指したっていう方に実際にお会いさせてもらったりとか、間接的ではあるけど誰かの命を救うことが出来るぐらい、影響を持った仕事なんだということを認識させてもらって、それで今も走っていられるのかなというふうに思いますね。

フジテレビ7年ぶり主演作『ブルーモーメント』では“いじられキャラ”に「自由な現場を作りたい」

山下さんにとってフジテレビで7年ぶりの主演作『ブルーモーメント』で演じているのは、自然災害から人々の命を守る天才気象研究官。

このドラマで“座長ぶり”にも変化が…

軽部:
『ブルーモーメント』は『コード・ブルー』に通じる世界観だなと思いました。

山下:
そうですね。
チームで力を合わせて要救助者を救いに行くっていうのは、共通点ではあるかなと思います。

一方、『コード・ブルー』との大きな違いは、山下さんと共演者との年齢差。

軽部:
今回はずっと若いでしょ?

山下:
そうですね。でも、あんまり僕は意識はしてないです。

今のこの時代は、僕が若いときに比べて情報量も圧倒的に違う気がしていて、年下といえど、教えてもらうことってあるなっていうか。

物事の見方とか、面白いと思うポイントが違ったりするので、例えば外国の友人から教わるような感覚と似ている。

年齢の違いを僕は楽しんでいるっていう感じですね。

軽部:
制作発表会見の時から結構いじられてるじゃないですか?

山下:
そうですね。

(制作発表会見)
水上恒司:

なんか多分、山下さん、いじられ慣れてないのかな?と思ってまして。

出口夏希:
でも嫌いじゃないですよね?

山下:
なになに、もういじり始まってる?始まってるの?
こうやっていじってくれる方が僕も「地元の後輩かな?」っていう気持ちになれるので、現場も居やすいですよ。

水上:
いじりやすいですね。
こんなに面白いお兄ちゃんいないなって感じで。

軽部:
かつての山Pだと、いじられキャラっていう印象はなかったんで、いじりにくい人っていう印象すらあったから。

水上恒司さんがね、すごくストレートな、ド直球の愛情表現。
なかなかないですよね?

山下:
そうですね、かわいいですよね、やっぱりね。
すごいしっかりしてるし、マジメだし。

大きい大型犬みたいな可愛さ(笑)
僕が持っているものは全部あげたくなりますね。

“いじりにくい人”の印象もあった山Pが、“いじられキャラ”のお兄ちゃんに…その変化の裏側には、山下さんが考える理想の現場像がありました。

山下:
一つ、僕の中で(後輩に)気を使わせちゃいけないなっていうのもあるし、彼らの能力を発揮してほしいという気持ちが強いので、とにかく縛りのない自由な現場を作りたいなと。