禰󠄀豆子のおかげで表現に深みが出せるように
――「柱稽古編」で、視聴者として気になるシーンを教えてください。
原作を読んで、(富岡)義勇(CV:櫻井孝宏)さんのエピソードがすごく意外だったんです。クールなイメージの義勇さんが実はすごく考え込んで、抱えているものがありつつも頑固で、そういうところが人間味があって可愛いなと感じたので、楽しみですね。
――鬼頭さんが、ここまで禰豆子を演じてきて変化などありましたか?
禰󠄀豆子は、うなり声だけで感情を表現する必要がありました。その経験を経て、他の役をやるときも、リアクションの声や、セリフではないリアクション、“!”や“?”だけのセリフにも感情が乗せられるようになったと感じます。
言葉になっていないセリフも全部意味があって言っていて、それが「何に対しての反応なのか」かまで、ちゃんと伝わるように演じることを考えるようになりました。自分の中でレパートリーも増えたような気もしますし、表現に深みが出たのかなと思っています。
――太陽を克服した禰󠄀豆子ですが、彼女の成長をどのように感じますか?
禰󠄀豆子は鬼にされてしまったけど、小さい姿になったり、大きくなって戦ったりと、いろんな姿があります。
さらに、「刀鍛冶の里編」では太陽を克服して、ちょっとしゃべれるようになるという。『鬼滅の刃』の中で変化し続けるキャラクターで、私も演じるのがすごく楽しいです。
――ちなみに、鬼頭さんご自身が最近、克服したことはありますか?
なんですかね…1人の時間を過ごすのがすごく苦手で。でも、最近は1人の時間も楽しめるようになってきたかなと。
――1人の時間は、どのように過ごしているんですか?
体を休めるなど、“何もしないこと”をしようと思うようになりましたね。予定を詰め込んじゃうと、メンタルは回復するけど体力的には全然回復しないまま、また仕事に向かうことになっちゃうので。部屋の片付けをしたり、ゴロゴロしたりする時間も必要だなと思いながら過ごしています。