いいところだけを切り取って見せていたら、苦しくなることがあるかも

――最近、近所付き合いをしているとのことですが、それは上野さんから始めたことですか?

今の家に引っ越した時に、ゴミの出し方がわからなくて、以前の家の時のように出していたら、鳥に荒らされてしまっていたんです。

それを近所の方がきれいにしてくれていたんですけど、早朝のことで、私は気づいていなかったんです。だけど、ある朝早起きした時に、その方に会って、ゴミのことを知って。そこから、ネットを区で貸してもらえるとか、ゴミ袋についても教えてもらって、すぐに買いにいったりして。

そこからまた隣の奥さんが東北出身で、当時、私が(東北が舞台のドラマ)『監察医 朝顔』をやっていたことからやりとりができて、奥さんがご体調を崩された際にはお見舞いにも何度かうかがいました。

今は、ご家族の皆さんと一緒にバーベキューをしたり、奥さんのお姉さんからもLINEが来たりと交流をしています。

もちろん、掃き掃除をしてくれる方とも交流があって、食材を持って行ったり、お土産を渡しあったり、新入りなのにすごくよくしてもらっています。

――そういうコミュニティのよさを実感しているからこそ、今回のシェアハウスにもより共感ができたのかもしれないですね。

アナログなことですけど、人に会うとか、一緒にいるとかってことは、やっぱり大事だと思います。ミーティングも、最近は、リモートが増えていますけど、口ではそう言っていても、実際の顔色や温度感は…直接会ったほうがよりわかりますよね。

人間にしか感じられない心のつながりや熱量があって、私だってこうしている今も、無意識化や潜在意識で、お隣さんは元気かな、と気にしていると思うんですよね。

今ここだけで生きているわけじゃなくて、ここにもあそこにも意識があって、さらに“勘”みたいなものもある。それでふと、「あの人、大丈夫かな?」と心配になって行ってみたら、本当にちょっと困っていることがあったりする。

シェアハウスの人たちは、いろいろな問題があっても、それを隠さず生きている。今は、SNSの投稿でも、いいところだけを切り取って見せることが多い気がしますけど、それを続けていくうちに、どんどん苦しくなることもあるかもしれないなって。

そのなかで、こういったいわば「Welcome to share」且(か)つアナログな暮らしは、人間らしくて私にとってもすごくいい刺激になりました。

(放送日の)5月26日は、私の結婚記念日なんですよ(笑)。そんな日に、素敵なお仕事をいただけたと感謝しています。

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!5月26日(日)13時40分~「子育てシェアハウス 始めます~うちの子と暮らしませんか~」予告。

【配信スケジュール】

5月12日・19日放送「芸に命をかけた人 ~南部虎弾と妻の約束~前後編」が放送直後から6月2日まで、TVerFODで無料配信中です。