ゲイツさんの“日本愛”、“常滑(とこなめ)愛”が凝縮!
ゲイツさんの個展としては最大規模となる今回の展覧会には、“日本愛”、“常滑(とこなめ)愛”が詰まっています。というのも、ゲイツさんは2004年に陶芸を勉強するため愛知県・常滑市を来訪。以来、20年にわたって地元の作家さんなどと交流を続けてきたからです。
ゲイツさんは「常滑は私を変えてくれた場所であり、私がよりよいアーティストになるために、鍛えられ、インスパイアされた場所です。私にとって常滑は世界中のどこよりも重要な土地であり、展覧会のタイトルもTOKONAMEにしたかったぐらいです」とその愛を語ります。
常滑市も「自分たちが気づかない魅力を発信してくれる」と、この展覧会の開催期間中、ゲイツさんに市の応援大使を委嘱しました。
実際、会場の随所から“常滑愛”が感じられます。最も顕著なのが、天井までうずたかく積まれた約2万点の常滑焼。これは2022年に亡くなった常滑焼作家の小出芳弘さんが遺した作品で、ゲイツさんがすべてを引き受けることを決めて、この展覧会で展示した後、シカゴに持ち帰るというコレクションです。
佐久間アナは「ゲイツさんの“いろいろな過程も含めて見てほしい”という考え方から、陶器の一部は箱に入っていたり、新聞用紙にくるまれていたりしているのが、とてもリアリスティックですね」と“見せる手法”に感心していました。