<河角直樹(プロデューサー)コメント>

この社会で日々を平穏無事に過ごしているみなさま。ときどき、今あるすべて投げ出して、欲望に身を委ね、暴走してみたくなることはありませんか(私はあります)。

そんな視聴者のみなさまに、土ドラ『嗤う淑女』を見て、恐怖と戦慄による心のデトックスをしていただければと思います。

本作の主人公・蒲生美智留は、悩める人々の心の闇を解放し、欲望を肯定します。それにより人は社会的規範から逸脱し、罪を重ね転落していきます。

その様は、本物の恐怖に満ちているのですが、不思議なことに、当事者たちは美智留を恨まず、むしろ賞賛するのです。それは、平穏な日常ではそうそう味わうことのできない、すべて吹っ切った転落の開放感を満喫したからかもしれません。

そんな、現実の価値観の転覆した恐ろしい世界を司る美智留を演じていただくのは、内田理央さん。この強力なキャラクターをどう実在化していただけるのか、楽しみでなりません。

また中山七里先生原作ならではの、意外性とどんでん返しに満ちたストーリーも、ぜひ楽しんでいただければと思います。“努力、勝利”のスポーティな興奮とは真逆の“堕ちていく快感”に身を委ね、スッキリ日常に帰還していただければ幸いです。