<清水依与吏 コメント>
『海のはじまり』と『新しい恋人達に』について
遠い昔に失くしてしまった無邪気さに出会ったとき、自分では到底思いつきもしないであろうものを作る新しい世代を目の当たりにしたとき、そして命の誕生を目にしたとき、ふと“もうバトンを渡さないといけないんだろうな”と感じます。とはいえこれがなかなか簡単にいかない。自分の人生を諦められない。でも心から大切にしたい、とも思う。
いつも“誰にも言うべきじゃない”と閉じ込めている本当の言葉たちを『海のはじまり』に登場する一人ひとりに引き出され、恥ずかしいくらい混じり気のない“自分”という名の一色で書ききった結果『新しい恋人達に』という楽曲になりました。
子ども、母、父、その名前や理想に対する苦しみや悲しみが、少しでも和らぎ、どうか大切にされますように。