山下智久が『ブルーモーメント』で得たもの「しっかり災害に備えるという気づきをもらえた」
──撮影前のインタビューでは「スタッフ・キャストに話しかけてチームワークを高めたい」と言っていましたが、今回はどのような現場でしたか?
現場のみんなとは、気を遣わない関係になれたと思います。最初は、自分から話すことを心がけていたんですけど、撮影が進んでいくうちに、頭に浮かぶことをナチュラルに質問して、話していました。
──どんな話をしたのでしょうか?
いろんな他愛のない話をしました。読んでいる本のこと、地元の居酒屋さんのこと、休みの日のこと。ざっくばらんに気を遣わずに話せて、よかったなと思います。
──共演者の中で、撮影前後で印象が変わった方や発見があった方はいましたか?
舘ひろしさんは、ハードボイルドというかダンディな印象があって、僕にはその側面しか見えてなかったんですけど、実はチャーミングなところも持ち合わせている方でした。
僕らにも気さくに接してくださって、舘さんの笑顔が現場のムードを作ってくださっていたなと思います。
──田中圭さんが晴原の幼なじみ・藤原四季役で出演。撮影時のエピソードを教えてください。
圭くんは同世代で、以前共演した時は週に1回ぐらい飲みに行ったり、ご飯を食べに行くような、友人に近い関係でした。
今回は撮影日数も少なかったので、ご飯を食べに行くことはなかったんですけど。僕も気を遣わずに本当の自分をさらけ出せる、数少ない仲間の1人だと思っています。
──第9話から政治家・新島元樹役で伊藤英明さんが友情出演しました。山下さんと伊藤さんはプライベートでも親交があるそうですが、現場ではどんな話をしましたか?
以前共演した時のことを懐かしむ瞬間もあったし、英明さんが今やっている作品の話をしました。
英明さんとは昔共演していた頃から定期的にお会いする機会があって、ご縁を感じているんですけど、僕にとっては、いつお会いしても気のいい兄貴のような存在です。
──この作品を通じて、山下さんが得たものは何ですか?
気象災害に備え、災害対応をする方々は大変な仕事をされているのだと実感しました。同時に、人生の中の厳しい時間を一緒に過ごせる仲間の存在、その大切さに改めて気づきました。
スタッフ、キャストが現場のいろんなところでそれぞれの持てる力を出し切って、数ヵ月一緒にいられるのは、かけがえのないことなんだなと。
あと、日本は本当に災害の多い国なので、自分自身もしっかり準備しておかなくてはいけないという気づきをもらえたと思います。
──ご自身が実践している災害への備えを教えてください。
今は、非常食をちょっと用意しているぐらいです。小さい笛をカバンにつけたり近くに置いたりしておくと、災害が起きた時に助かる確率が格段に上がるらしいので、そういう小さいことから備えていたいという気持ちはあります。