山下智久 クランクアップの実感わかず「もう台本を覚えなくていいんだ」

──撮影を完走した今の心境を聞かせてください。

気象をテーマにしたドラマで、雨を降らせたり、風を吹かせたり、いろいろ大変な撮影ではあったんですけど、何よりも大きなケガや事故がなく、無事に撮影を終えることができてうれしく思っています。

ただ、ちょっとまだ実感がわいていなくて。1週間、2週間経ったときに寂しさを感じるのかな。

──クランクアップした瞬間は、どんな心境でしたか?

本当に終わるのかなという感じでした。現場のみんなは、あまりにも毎日一緒に過ごしていた人たちだったし…まだ終わっていない気もします。

寂しさもちょっとあるんですけど、こんなに実感が湧かないものだっけ?と思うぐらい、終わった気がしないのが不思議ですね。余韻が長いです。

でも、家に帰ると「そうか、もう台本覚えなくていいんだ」と(笑)。あまりにもセリフを覚えることが習慣になっていて、今でも「次覚えるのはなんだっけ?」と、一瞬頭をよぎります。

──視聴者の反響は届いていましたか?

リアルタイムで見てくださっている方、配信で見てくださっている方、本当にたくさんの方が見てくださって、いろんなメッセージをいただき、愛される作品になっていると感じていました。それが僕らのモチベーションにもなっていたので、感謝しています。

──晴原は気象学の天才という役どころでしたが、演じるうえで心がけたことを教えてください。

晴原という人物の軸はどこなのか、それを忘れないようにしていました。

乗り越えなければいけない過去と、晴原はどう向き合っていくのか。これから先、どう生きていくのか。晴原の過去・現在・未来、現在地と目的地を頭の中に地図のように描いて進んでいくように心がけていました。

──災害シーンもあり、大がかりな撮影も多かったかと思いますが、印象に残っていること、大変だったことを聞かせてください。

ヘリの中のシーンとか、大がかりなグリーンバックでの撮影も大変ではありましたけど、個人的にはセリフが本当に多くて、そこが一番大変でした。

ありがたいこととはいえ、普段耳にしない言葉がとても多かったので…一番苦手な科目の試験がずっと続いていて、全然終わらない感じ。4ヵ月間ずっと試験期間だと想像してもらえたら、僕の気持ちを理解してもらえると思います(笑)。