目黒蓮に感じたバラエティセンス
――「超!学校かくれんぼ」には、目黒蓮さんが登場します。キャスティングした経緯などを教えてください。

田中:目黒さんは、どの世代からも支持される方ですが、「学校かくれんぼ」は学生さんと一緒に作る企画なので、その世代にドンピシャでハマる方という目線でキャスティングいたしました。
杉野:『新しいカギ』のメンバーと年齢の近いゲストの方と一緒に『27時間テレビ』を作っていこうという思いもありました。
――収録時のエピソードがあれば教えてください。
田中:目黒さんは、ものすごくバラエティのセンスがあるなという印象を持ちました。隠れ場所の作戦会議は、カギメンバーが頑張って笑いを作るところでもあるんですけど、目黒さんも負けず劣らず、スッと入ってこられるので、上手いなと思いました。
――『27時間テレビ』は、1987年からさまざまなテーマで放送がされています。お2人にとって印象的な回といえば?
杉野:僕らが入社したのが2014年で、その年の『27時間テレビ』の総合司会がSMAPさんでした。とても華やかで、すごかった、という印象があります。特に、27時間走り切ったあと、暑いなか野外のステージで全力で歌って踊った、ノンストップライブに圧倒されました。
そこにエンタメの極みといいますか、ご本人たちが持っているスター性に加え、27時間かけ抜けた最後だからこそ磨きがかかって、さらに輝きを放つという姿があったのが衝撃で。
今回のダンス企画でも、普段芸人として多忙を極めるメンバーが、難易度の高いダンスを披露するというのは相当大変なことですが、もちろんいいパフォーマンスをしてほしい、やりたい技が全部決まってくれたらいいとは思いつつも、まずはそこを走り抜けるところまでいって、見ごたえのあるものになったらいいなと思っています。
田中:僕も同じ2014年です。『新しいカギ』メンバーが並んだときの、バラバラの個性がカッコいいなと思い、7人のグループショットを大切にしています。グループショットのカッコよさや登場感を大事にしているのは、SMAPさんの『27時間テレビ』にルーツがあると思います。
SMAPさんが総合司会を務めた『27時間テレビ』はめちゃめちゃ面白いうえに、パッケージとしてカッコよさもすごくあったと思います。
今回は、『新しいカギ』メンバー、お笑い芸人さんで作りますが、登場感やカッコよさも意識して演出しています。

――最後に、常に新しいものを作り続けるうえで、心がけていることがあれば教えてください。
田中:僕はテレビをめちゃくちゃ見るようにしています。自分は会社員だという自覚がすごくあります。テレビマンをクリエイターだと思ってはダメだと常に自分を戒めるように思っていて。
当たっている番組には当たる理由があるといいますか、当たる要素をビジネスライクといっていいほどちゃんと入れている。そのうえで、個性が出てくるような気がしています。
僕らは番組を作るうえで、とにかく見ていただけるものを作らなくちゃいけないと思っているので、そのヒントを得るためにも、今人気の番組はすべて見ています。
杉野:僕もテレビは見たうえで、テレビ以外の媒体でどういうコンテンツが流行っているのかを調べたり、そこについたコメントを見たりすることを意識的にしています。
それはバラエティ番組に限らず、配信のドラマだったり、YouTubeの動画だったり多岐にわたります。
それらをどういう人たちが、どういう視点で見ているのかというのが気になって、調べています。