<遠山圭介(東海テレビプロデューサー)コメント>

「犠牲バント」は、野球における大切な戦略の一つですが、ヒーローとなり得るのはチャンスメイクされた次以降を打つ打者。バントを成功させた人がヒーローとして称えられることはとても稀(まれ)です。

進んで「バントをしたい!」と手を挙げる人はほとんどいないでしょう。 ただしその人の犠牲が、チームへの貢献があってはじめて、勝利へと突き進むことが可能になるのです。

このドラマでは、そんなバントをする人に注目してみました。 多くの人が華やかなヒーロー・ヒロインになることを夢見ながら現実と戦っていると思います。仕事や家庭など、日々さまざまなことを犠牲にしながら、まわりの人のために歯を食いしばって生きている人も多いと思います。

このドラマは、全国にあふれる犠牲心を持った“隠れバントマン”のみなさんにエールを届けたい、そんな思いで制作しています。

主人公は、再び日の目を見ることを願いながら、自身のポリシーの真逆ともいえる犠牲バントの精神で、自分のためではなく他人のためにチャンスの芽を提供します。鈴木伸之さんの熱いお芝居と、 スイングの鋭さに、ぜひ注目してください。

誰もが憧れるホームランバッターやエースピッチャーだけがヒーローじゃない。 スーパーとはいえない主人公ですが、さまざまな場面で犠牲心を発揮することで周りを幸せに導き、そして自分も成長していく。

その姿は、まさに隠れたヒーローです。 普段、目立たないけれど誰かのために頑張っているすべての人へ捧げるドラマです。