進藤からずっと小野川についているようにと命じられた宮沢は、理由を説明してほしいと反発。しかし、進藤は「ついていればわかる」としか答えない。

他のスタッフが忙しく立ち働くなかで、自分だけ昏睡状態の小野川のそばにいなければならない宮沢は、いら立つばかり。

有名料理人の患者・小野川(山中崇)と心を通わせ成長する宮沢(木戸大聖)

小野川が目を覚ました。小野川に「他じゃ使えないから俺の世話を押しつけられたんだろ?」と言われてぶ然とする宮沢。

小野川の病室に、彼の母・千恵(丘みつ子)が訪れる。いつも強気な小野川が、千恵には弱音を吐いていた。

千恵が帰ったあと、作業をしていた宮沢は、千恵が置いていった古い手作りのバッグを目にする。小野川は、中学時代に母がその袋に弁当を入れて持たせてくれたと思い出を語る。

小野川と母の絆に心を動かされた宮沢は、自分が母子家庭で育ち、奨学金をもらって医師になり、恵まれた人間には負けたくなかったと本心を話した。

小野川も母子家庭で、中学を卒業してすぐに和食の名店で厳しい修業をして料理人になったと明かす。

心が通じ合う宮沢と小野川。小野川は、退院したら宮沢のために、自分の店の看板メニューである親子丼を作ると約束する。

そのとき、宮沢は小野川の手のひらに2本の線状の内出血があることに気づく。

宮沢は進藤に、小野川の手のひらの内出血について報告。すると進藤は、小野川が誰かに棒状の物で殴られるのを防ごうとしてできた防御創だと言う。

小野川は何らかの理由で誰に殴られたのかを黙っていると思われた。小野川のケガは事件性が高く、翌日には警察が事情聴取に来ることになっていた。

宮沢から改めてケガの理由を聞かれた小野川は、階段から落ちただけだと言い張る。

翌日。警察の事情聴取のあと、宮沢は再び小野川に、何か隠しているのではないかと尋ねる。すると小野川は宮沢に「どんなときも味方になってくれる人は何人いる?」と問いかける。

宮沢が口ごもると、小野川は中学時代の友人について語り始めた。

小野川は中学生の頃、母の手作りバッグから弁当を出して食べていたら「お前の弁当、いつもうまそうだな」と、1人の生徒が声をかけてきた。

小野川はその話を母にはしなかったが、ある日、バッグには2つの弁当が入っていた。千恵は「友だちと一緒に食べな」と、友人の分も作ってくれたのだった。

貧しいながらも母が工夫して作った弁当をほめてくれた友人は、小野川にとって唯一の味方であり、小野川が一緒に料理店を始めたビジネスパートナーに。

小野川は、なぜ何も言わなかったのに母は友だちのことを知っていたのかと、母の思いをかみしめていた。

そのとき突然、小野川が苦しみ始めて意識を失う。