触診をしている最中に吉野と横山は男児の腕に不自然なアザを発見。星崎の態度なども鑑みて、虐待の疑いを考えた横山は悟られないようにそれとなく星崎に家庭の事情を聞き出そうとする。

その間に男児の腹痛の原因が盲腸であることも考え、念のためCT検査をしようとするも、星崎に制止され、診察の継続まで拒否された挙句、診察費を支払って足早に病院から出ていってしまった。

ほかの打撲痕も発見できず、虐待の証拠も見つけられなかった横山は、自分の対応が良くなかったのかと啓介に問うが、啓介は「間違っていないよ。強いて言えば顔」と、まさかの一言を横山にぶつける。

続けて、逆撫でるような顔をしていると指摘すると、ヨウコも同意。享は心当たりないかと横山に尋ねると、心当たりがある横山は静かに自分の過去を語り始めるのだった。

横山は前の病院で働いていた時に、自分を含め、小児科の先生が何人かいたのにもかかわらず、なぜか横山だけ子どもが一切懐かず、病院へのクレームが止まらなかったという。

その原因が何か自分でも分からなかったが、妻にも寝顔を見ていると殺意が沸くと言われたことを思い出し、今回の一件を経て、相手を逆撫でる自分の顔がすべての原因だと気づくのだった。

虐待の件は児童相談所に報告しておいたほうがいいと啓介は伝え、逆撫で顔のくだりが冗談だと知った横山は呆気に取られる。