ICレコーダーに残っていた音声の真実を知った雪美は、複雑な思いで加賀美を見やると、部屋から飛び出す。

雪美は、どんな時も自分に恥じない行動をするよう教えてくれ、生徒全員が笑顔で過ごせる学校を作ろうとしていた母のことを心から尊敬していた。

故に、母がいじめをもみ消そうとしていたことが許せなかったのだ。

雪美は後を追いかけてきた芹沢に、なぜ加賀美を絵都学園に赴任させたのか、知らないままのほうが良いこともあるのでは、と問いかける。すると芹沢は、加賀美が無いはずの記憶と戦い、過去を乗り越えたがっているように見えたから、と返した。

そこにやってきた加賀美は、雪美を車に乗せて絵都学園へと連れて行く。

雪美とともに屋上に上がった加賀美は、雪美の悩みは完全に理解した、自分に出来るのは見届けやることくらいだ、と告げる。

続けて加賀美は、「全部終わらせて楽になれ」と言うと、駆けつけた芹沢、真紀子の目の前で、「手伝ってやる」と言って雪美の手を引っ張ろうとした。

とっさに雪美が腕を振り払ったためバランスを崩した加賀美と、それを助けようとした真紀子が転落してしまう。

…が、実は地面には、新開発した光学迷彩透過布で覆って隠した救助マットが用意されており、加賀美たちは無傷だった。

「助けてくれましたね。17年待ちましたよ、先生」と言う加賀美。そして雪美にも、「お前のお母さんは、お前が尊敬してきた通りの人だ。一つの過ちで、その人のすべてを否定する必要はない」と伝えた。

加賀美、そして雪美に謝罪する真紀子。雪美は、そんな母の胸で涙を流し…。