──八木勇征さん、綱啓永さん、安斉星来さん、川床明日香さんが演じるMEJ若手メンバーのキャラクターはどのように構築しましたか?

脚本を作るなかで、どういう背景を持った人がMEJに集まると面白くなるのか…というのが、最初に考えたことです。即席で作られたチームなので、クセがあったり、自分に負い目があったり、何かを抱えていたり、そういう人たちの集まりがいいんじゃないかと思っていました。

物語の始まりは、官僚で医師免許を持っていない麻帆に若手の法医学者たちからの反発があり、麻帆はやりづらい…という状況も作りたかったので、そういうシチュエーションも一つのヒントになっています。あとは、集められた彼らがどう変化していくのかという展開も考えたキャラクターづくりをしました。

それを踏まえて、最初に麻帆に対して強く当たる本田雅人(八木)、松原涼音(安斉)がいて、少し麻帆に寄り添う高森蓮介(綱)がいて、遊軍的に自由に動ける吉本由季子(川床)がいるという設定が固まりました。

中盤以降は真澄(ディーン・フジオカ)のターニングポイントも描かれる!

──第2話では本田がフィーチャーされましたが、今後、ほかのキャラクターのフィーチャー回はありますか?

第5話では高森、第6話では涼音、第9話では由季子がエピソードにしっかり絡んでくる回になる予定です。それぞれMEJに呼ばれた理由や抱えているものを描く予定なので、楽しみにしていただきたいです。

『LOVED ONE』第4話より

──撮影で苦労していることがありましたら聞かせてください。

やってみて思ったのですが、この企画、非常に大変ですね(笑)。医療ドラマと警察ものがミックスされた話なので、2つに関する準備をしなければいけないんです。

解剖するにしても、役者さんを解剖台に乗せて細かな部分の写真を一つずつ撮りますし、事件現場も真澄が導き出した状況を再現することもありますし、すごい労力がかかっています。スタッフの皆さんが本当に頑張ってくださっています。

──真澄らが解剖について話す際、モニターに映す資料なども作っているということですよね。

そうですね。架空の制度ではありますが、法医学者の方に納得していただけるようなリアリティは意識して制作しています。

実際に、監修の法医学者の方も「なるほど。そういうトリックなんですね」と感心してくださっているので、リアリティは表現できているのかなと思います。

──物語は中盤に入っていきます。今後の見どころを聞かせてください。

真澄がどんな思いを抱えているのか、麻帆がどう変わっていくのか、メンバーの関係性、その第1段階は4話までで描いてきました。

ここから先、MEJの成長と真澄の抱えている苦悩や過去、死因究明にこだわる理由が絡み合って描かれることで、真澄の本心に触れられる瞬間が出てきます。そのとき、1~4話がグッとくる構成にできるといいなと思っています。

2話で、なぜ真澄は本田を無理やり事件現場に連れて行ったのか。なぜ、死因究明をあきらめないのか。ぜひ最後までお付き合いいただき、何度も見返していただけるとうれしいです。

『LOVED ONE』第3話より

──毎話、真澄が思いつめた様子で記事の切り抜きなどを見つめている連続殺人事件は、注目ポイントになりますか?

そうですね。真澄がどんな思いでMEJにやってきて、麻帆や若手法医学者と関わり、ご遺体に寄り添い、事件を解決しているのか。そういった点に関わってくるエピソードとなります。

3話で、父親から愛情を向けられなかったのではと受け取れるシーンがありましたが、家庭での居場所を失っていた彼が、大学で恩師に出会い、自分の居場所を見つけていました。でも、事件をきっかけに渡米したという過去が今後描かれます。

それは彼のターニングポイントになっていますし、何があったのか、なぜ日本に戻ってきたのかを描く予定なので、注目してください。