東京・お台場のフジテレビ球体展望室「はちたま」にて2026年4月25日(土)から6月28日(日)の期間限定で開催している『THE SUNSET OF MARS』。舞台は人類未踏の地・火星――。自らの足で赤い大地を歩き、探査する“次世代型VR宇宙旅行”が体験できる、注目の没入型イベントをフジテレビの安宅晃樹アナウンサーと、約20年にわたり火星を研究してきた惑星科学者・関根康人さんが体験。

火星を目指して地球を見つめ直すきっかけに

今年4月、約半世紀ぶりとなる有人による月の周回飛行に成功した「アルテミス計画」。この成果は、将来的な有人火星探査へとつながる大きな第一歩となりました。
では、実際に人類が火星へ向かうのは、いつ頃になるのでしょうか?

安宅アナ:
人類がこうしてベースを作って火星に行くようになるのはいつになりますか?

関根先生:
2050年くらいにできたらいいなとは思いますね。我々がまだ生きてる間だと思いますよ。
月に1年くらい住んだ後、火星にちゃんと行けるのがわかるのが2050年くらいだと思います。ベースができなくても、最初に火星に行く人はもうちょっと早い段階に行くと思いますけどね。

安宅アナ:
火星に行くとなるとどのくらいくらいかかるんでしょうか?

関根先生:
往復で4年くらいですね。
行くのに半年ちょっと、帰るのに半年ちょっと。現地で2年何ヶ月かっていう感じですね。

安宅アナ:
帰って来れるんですか?

関根先生:
まだ探査機は帰ってきたことはないですが、理論的には帰って来れますよ。
火星に行く宇宙飛行士を選抜するとなると、やはり国際宇宙ステーションの宇宙飛行士とは多少違った資質が必要になるかなとは思いますけどね。

安宅アナ:
それってやっぱり月探査の宇宙飛行士選抜寄りなんですよね?

関根先生:
そうですね。未知の領域を開拓していくという感じですからね。

人類がそう遠くない未来に火星へ到達する可能性があるという事実には、驚かされますね。
最後に関根先生に、人類が火星を目指す意義について伺いました。

関根先生:
一つは地球を知るということがあるかなと思います。火星は地球と双子の星と言われていますが、今の地球が水の惑星で、火星はもう砂漠の星なんですね。
なぜ火星は生き物が簡単に住めない星になってしまったかというのは裏返しで、じゃあ地球はどうして40億年以上の間、生命を育んでいる星なのかと、その2つの対比で我々の地球というのをより深く知ることができると思いますね。

安宅アナ:
外を見ていけば見ていくほど、実際は自分たちのことがわかっていくということですね。

関根先生:
火星に行ったあと、地球に帰ってくると「ただいま」という気持ちになると思うんですよね。そういう気持ちでもう一回地球を見るということも大事だなと思いますね。

火星を20年以上研究してきた専門家も驚くほどのリアルな体験。
火星だけでなく、地球についても改めて考えるきっかけになるかもしれません。ぜひ一度、そのスケール感を体感してみてはいかがでしょうか。