東京・お台場のフジテレビ球体展望室「はちたま」にて2026年4月25日(土)から6月28日(日)の期間限定で開催している『THE SUNSET OF MARS』。人類未踏の地・火星を自らの足で歩き探査する“次世代型VR宇宙旅行”は、単なる映像体験を超えた驚異のエンターテインメントです。
今回この未知の世界に挑むのは、JAXAの宇宙飛行士選抜試験で最終10人に残ったフジテレビの安宅晃樹アナウンサーと、約20年にわたり火星を研究してきた惑星科学者・関根康人さん。
日夜、火星と向き合ってきた専門家が、最先端のVRテクノロジーによって生み出された「火星」に放り込まれたとき、果たして何を感じるのか? アトラクションとしての興奮と、専門家のディープな知的好奇心が交差する、“宇宙旅行”レポートをお届けします!
リアルさに驚きの連続!宇宙に精通する2人が火星へ
会場となるフジテレビ球体展望室「はちたま」へと続く階段は、すでに近未来のスペースポート。その雰囲気に、思わず期待が高まる関根先生と安宅アナ。
さっそく、VRゴーグルを装着すると、お台場の景色すら超現実的な空間へと変貌し、
「こんなになるんですか、VRって!」と安宅アナのテンションも急上昇します。
期待が高まる中、目の前の扉が開くと、ロケットの搭乗口へと続く通路が現れます。お台場から都心を一望できる景色が広がります。
高所のリアルな景色には、「結構怖い」と本音がポロリ。VR特有の臨場感あふれスリルに、これから始まる未知への旅への緊張感が高まっていきます。
そして、轟音とともに伝わる振動の中、ロケットが発射!
一気に瞬く間に雲を突き抜けて宇宙空間へと到達します。そこに広がるのは、青く輝く美しい地球の姿。
足元に目を向けると、日本列島が悠然と横たわり、まるで本当に宇宙へ飛び立ったかのような圧巻の光景が広がります。
しばらくすると、頭上に赤い惑星・火星が出現。
ここで、関根先生の「学者スイッチ」が完全にオンになります。
関根先生:これタルシスですね
安宅アナ:この渓谷ですか?
関根先生:そうです。あれがオリンポス山です
安宅アナ:あっ!これオリンポス山ですか
関根先生:太陽系最大の火山ですね
大気圏突入時の激しい黄色や白に光る炎の中を抜け、視界がひらけた先に、火星の大地が目の前に姿を現します。
そんな火星の姿に「剥き出しの大地の感じが火星を感じますね」と安宅アナが息を呑む中、ついに2人は火星の地を踏みしめます。
専門家によるガチ解説 VR空間で「調査」開始!
そして火星へ降り立つと、さっそく地表を歩いて散策する2人。
あたりは鎮まり帰り広大な火星の赤い大地がひたすらに続いています。その景色は、まさに“火星そのもの”。
長年、火星を研究し続けてきた関根先生の口からも、感嘆の声が漏れます。
関根先生:非常にリアルですし、夢にまで見た景色ですね。
火星人のモニュメントと記念撮影をするなど、VRならではの和やかな遊び心を満喫しつつも、関根先生の目は次第に「地形」や「地質」へと釘付けに。雨が降らない火星特有の遅い侵食スピードや、むき出しの地肌の再現度に圧倒されていきます。
「クレーターのリム(クレーターの縁にできた盛り上がった部分)もそのままに見えますし、表面の質感もリアルで山の急峻も雄大ですね」
そんな研究者にはたまらない光景を目の前にして、関根先生は「砂とか掴んで調査とかしたいくらいなんですけど…」とつい本音も。
さらに関根先生は、足元のゴツゴツとした岩肌を見るなり「この玄武岩の作りもリアルですね」と唸ります。岩山の上から広がる火星の大地にも、じっくりと見入っていました。
探査車(ローバー)に乗り込み、2人がやってきた岩山では、このエリアには、地球・火星・月を模した大きさの異なるボールを使って、投げ合いを楽しめるアトラクションも用意されています。
実はこれらのボールには、それぞれの重力の違いが再現されており、地球を1とすると火星は約3分の1、月は約6分の1の感覚に。
ふんわりと予想外の軌道を描くため、2人もキャッチボールに挑戦しますが、なかなか思うようにいかず、翻弄されてしまいます。
「いやぁ…(現実に)戻りたくない」と、安宅アナが名残惜しそうにこぼす場面もあり、体験の充実ぶりが伝わってきます。
そんな2人が続いてやってきたのは、基地の建物内のような空間。
火星のバーチャル模型も展示してあり、火星の地殻やコアについて学ぶことができたり、氷をアイスピックで砕いていくと、中からはオリジナルキャラクターが登場するというアトラクションも。
そんな中、2人が足を止めたのは「野菜の栽培室」。遠く離れた火星でのミッションにおいて、現地での食料調達は必須課題です。ここでも関根先生の知識が、VRの展示に強烈なリアリティを与えます。
関根先生:
火星の土は玄武岩で、ハワイや富士山などと一緒なので水捌けがいいんです。
なのでレタスなどの高原野菜のような野菜を育てるのには適していると思いますし、特にジャガイモは南米の高山地帯が原産で寒冷や低気圧でもよく育つので1番いいかもしれないですね。
バーチャルのレタスやジャガイモを見ながら、「本当にここで暮らすなら」という未来の生活様式までリアルに想像できるのが、この体験の醍醐味です。
VRに博士号を! 専門家を射抜いた「青い夕日」
そうこうしていると、あっという間に火星とお別れの時間が訪れます。
クライマックスは、青く染まる火星の夕日が2人を見送る中、帰りのロケットへと向かうひととき。火星では、大気中に漂うダストが赤い光を散乱させることで、夕日が青く見えるのだとか。
そんな青い夕日を見つめ…
関根先生:
やっぱり目の前で見ると全然違いますね。写真でも雰囲気はこんな感じなんですが、視界全体に広がると、より臨場感がありますね。
知識として知っている現象を、「自分の目」で、圧倒的なスケールで体感する感動。
2人は名残惜しそうにその景色を見つめていました。
そして帰りのロケットに乗り込むと現実世界へ帰還。
体験を終えた関根先生は「夢が叶った気がしました。20年くらい火星を研究しているんですが、今日ですべて報われた感じです。博士号をあげたいくらいです」と語り、大絶賛しました。
これを受けて安宅アナが「以前、関根先生は『自分は宇宙に行きたくない。怖いから』とおっしゃっていましたが、どうでしたか?」と質問。
すると関根先生は「ちょうどこれくらいがいい」と笑顔でコメントし、満足げな様子を見せていました。
