奈未は他の生徒たちに、もう少し考えてみようと呼びかける。生徒たちが次々と奈未に賛同するなか、遥香が拒絶。「無理だったんだって、最初から」と言って帰ってしまう。

朝野は、金属探知機を買う資金が工面できないかと黒瀬に相談するが、無理だと一蹴される。

自分が期待させただけで頑張った生徒たちに何も返せなかったと落ち込む朝野。食堂の店主・浜中道夫(三宅弘城)と妻・和子(村川絵梨)が朝野を励ます。浜中夫妻の温かい言葉をかみしめ、朝野の心は軽くなっていく。

翌日、遥香が教室に入ると、生徒たちの間に微妙な空気が流れた。創亮は遥香に「邪魔すんな。みんな本気でやっとる」と告げる。

朝野は、1人でいる遥香を見つけ、大学時代の自分のことを話す。

水産大学でボート部に入っていた朝野は、上下関係に厳しい縦社会の雰囲気になじめずにいたという。そんな朝野には、遥香の気持ちが理解できた。

朝野は、みんなの輪に入れない人間はやる気がないと見られがちだが、本当は状況をよく見ている人なのだと遥香に語りかける。

遥香は、みんなから離れた視点で加工場の管理体制を観察し、他の人が気づいていない修正点を直していた。

そんな遥香の行動を見ていた朝野は、その行動自体がもうみんなの輪に入っていることなのだと遥香に告げる。

クラスから浮いていた遥香(西本まりん)のアイデアで問題解決!

奈未たちは引き続き金属探知機に代わる方法を考えるが、良い案は浮かばない。そこに、遥香が登校してくる。

警戒する奈未たちに、遥香は書類を渡す。それは、金属探知機を使わずに金属異物検査を行う方法を記したレポートだった。

遥香は、母がクリーニング店で行っている管理体制を参考に、金属が混入していないことを機械で証明できないなら、混入した可能性のある範囲を人の目で特定できる仕組みを作ればいいと考えた。

加工場内で金属が混入する可能性があるのは、包丁を使うエリア。誰が何分間包丁を使い、包丁が欠けていないかを細かく点検し、包丁の管理を徹底したうえで記録を残す。

もし使用後の包丁の刃が欠けているとわかった場合、その包丁を使った可能性のある食材を特定できるようにしておき、その範囲にある食材はすべて廃棄するというルールを決めておく。

これは安全を保証する理由を人の手をかけて作るという手法であり、お金はかからない。朝野も、遥香の案をもとにみんなで金属異物チェックを考えてみることを勧めた。

奈未をはじめ生徒たちは、さっそくやってみようと盛り上がる。

朝野は再び高瀬を学校に招き、加工場をチェックしてもらう。金属異物管理についての説明を遥香に任せる奈未。

遥香は戸惑いつつも、徹底した包丁の管理と刃の欠けが発見された場合の廃棄ルールを説明。高瀬は、生徒たちが考えた管理体制に感心し、ハサップ取得のための検査も通るだろうと太鼓判を押した。

大喜びの生徒たちに対し、遥香はまだ、輪に入れないでいた。奈未は遥香を迎え入れようと声をかけ、遥香も奈未の思いに応える。

遥香がクラスに溶け込んでいるのを見て、うれしくなる朝野。

朝野と生徒たちは、いつか自分たちが作ったサバ缶を宇宙に飛ばすという大きな夢に近づいていると希望を感じるのだった。

『サバ缶、宇宙へ行く』公式サイト

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