撮影後に津軽塗を購入!「ヘビーユーズしてます」
──2人とも津軽弁を話すシーンがありましたが、難しくなかったですか?
堀田:津軽弁は本当に難しかったです。
坂東:難しいだろうな…。僕が演じたユウは、弘前育ちで、家は出ているけど弘前で働いているという役ですが、あえて標準語を話しているところがあって。
感情が出るときに少し津軽弁が出ることはありましたけど、ほとんどそういうシーンはなかったんです。だから、皆さん大変そうだなと思いながら見ていました(笑)。
堀田:私は普段、関西弁なのですが、東北の言葉の法則がちょっと分からなくて。
しかも、年配の方のほうが濃い方言で、若い方は今の言葉と混ざった割と標準語に近い言葉を使うという違いがありますし、ちょっとしたイントネーションの違いで意味が変わる言葉もあるんです。もう、海外の言葉のような感覚でしたね(笑)。
坂東:吉田のばっちゃ(木野さん)とか、最初何を言ってるか分からなかったよね。
堀田:そうそう。だから、薫さんには薫さんの先生がいて、私には年齢の近い先生がついてくださっていて。父娘でも方言がちょっと違いました。
──津軽塗についてはいかがでしたか?
堀田:津軽塗は、前もって練習をしたのではなく、クランクインの前日にロケ場所になった工房に薫さんとお邪魔して教えていただいたんです。それは、作業がうまくなりすぎて“役を演じてる感”を出したくないという監督の狙いだったそうで。
坂東:そういうことだったんだ。
堀田:最初は物の片付け方、道具の洗い方など基礎的なことを教えていただいて、塗る作業は撮影の本番直前にご指導いただきました。
津軽塗は本当に工程が多くて。漆を塗ったのに、次の工程ですぐ研いで、また次の工程で漆を重ねて。もったいないなと思ったり、「重ねちゃうんだ!?」と驚いたりすることが多かったですね。
でも、その工程を積み重ねることで色が出てきたり、柄が出てきたりして。
坂東:どこをどれだけ残すか、研ぐかが大事なんだもんね。
堀田:そう。そのうえで、完成するまでどう出来上がるかが分からない感じがすごく楽しかったですね。
坂東:撮影後に津軽塗の何か買ってたよね?
堀田:お箸とスプーンを買いました!
坂東:僕もお箸だけ買って帰りました。もうヘビーユーズしてます!
──使用感はいかがですか?
堀田・坂東:最高ですね!
坂東:見て楽しいし、使いやすいし。でも、気を使いますね。熱湯に入れないように、とか。
堀田:食洗機に入れないとか(笑)。
坂東:そうそう!…って、うちは食洗機ないんですけど(笑)。
堀田:ははは(笑)。
坂東:熱湯とか食洗器に入れちゃうと、漆がはがれちゃったり、傷んだりするんですよね。
堀田:実は拭くだけでいいらしいんですよ。
坂東:そうなんだ!?しっかり洗剤で洗ってたよ。
堀田:普段使いのものは洗剤で洗ってもいいけど、水にさっとつけて拭くくらいでも大丈夫らしいです。
坂東:…なるほどね。
今思い出したけど、母が漆塗りのマニアで、実家にすごくたくさん漆の食器が置いてあって。「食べたらすぐ洗って、すぐ拭け」っていうのが、うちの決まりでしたね。食べてから少しでも放置したら、漆塗りの食器には良くないからダメだと。
堀田:身近なものだったんですね。
坂東:今話していて思い出しました(笑)。すごく身近でしたね。
堀田:私は自分で購入したものに愛着がわいていますし、これから使い続けて、身近なものにしていきたいです。