堀田真由と小林薫の姿を見た坂東龍汰が驚き「本当の親子のようだった」

<堀田真由、坂東龍汰 インタビュー>

──完成した映画を見た感想を聞かせてください。

堀田:全体的にとても静かな作品です。そのなかに、一つの家族の形や、伝統工芸を(後世に)つなげていくことのテーマなど、いろいろなメッセージが詰まっているなと感じました。

そして、ロケーションは青森・弘前なので、桜や雪、ねぷたまつりなど青森の四季折々の風景が散りばめられています。日本でも、地域によってこんなにも違う景色を見ることができるんだと感動しました。

何よりも津軽塗の工程のシーンは、本当に美しくて。色がキレイですし、ハケで漆を塗ったり、その漆を研いだりする音も体感していただきたいです。

坂東:ある種、津軽塗によって離ればなれになった家族が、津軽塗によってまた一つになっていく家族の物語で、好きなものを好きだと言って続けていいんだなと思わせてくれる、心が温まる作品だなと感じました。

──撮影で印象的だったことは?

坂東:堀田さんは、(小林)薫さんとの撮影が多かったんじゃない?

堀田:ずっと一緒でしたね。

坂東:僕はあとから撮影に入りましたけど、もう本当の親子のようでしたからね。

堀田:本当ですか?でも、現場でとった芝居以外のコミュニケーションって「昨日あれを食べて美味しかった」とか、「何時に寝た」とかそういう話ばかりだったんです(笑)。それが本当の親子のような空気を生んでいたのかもしれないですね。

坂東:確かに。

堀田:お互い、変に気取らず自然なままでいられる現場で。それはほかの皆さんともそうで、とにかく穏やかな日常でした。

でも、木野(花)さんがいらっしゃるシーンでワイワイしていたのは、すごく覚えてる!

坂東:最後にみんなで乾杯をするシーンね。画には映っていないですけど、みんなすごくはしゃいでいて。何にっていうのは覚えてないんですけど…ハイテンションだった記憶がある(笑)。

堀田:あの日、結構長時間、撮影していたんですよね。

坂東:そうだ。それで何に対しても、みんなゲラゲラ笑っていて。その中でも、薫さんが面白かったんです。

堀田:ご飯を食べるシーンって、「何を食べた」「どこに何を置いた」ということを覚えていないといけないんです。カメラの向きを変えて撮影するときとかに、同じ動きをする必要があるので。

坂東:それなのに、薫さんは結構自由で(笑)。

堀田:記録スタッフの方が「さっきこうしていたので、この手で(食器を)持ってください」「ここに置いてください」と言うんですけど、自由にやられていたんですよね(笑)。

坂東:「無理!」と。たまに間違えると「わー!」と言っていて(笑)。

堀田:津軽弁も苦労されていましたね。指導の先生から教えてもらいながら、「1回、これでやらせてくれ!」と。

坂東:僕らが言うのも失礼かもしれないですが、その姿が本当にかわいらしかったんですよ。

堀田:すごくチャーミングでしたね(笑)。