近藤頌利さんとゆうたろうさんが、お互いの新たな一面を明かしました。

カンテレローカルドラマ枠「EDGE」にて放送中の、ドラマ『全ラ飯』(毎週木曜24時25分〜/※関西ローカル)。

表向きはエリートながら、“全裸で食事をする”という秘密の趣味を持つ一条颯太(近藤頌利/こんどう・しょうり)が、青果店を営む三木真尋(ゆうたろう)と思いも寄らない恋におち、自分に正直な生き方を見つけていく、新感覚“ムズきゅん”ラブコメディです。

フジテレビュー!!は、今作でドラマ初出演にして初主演を果たした近藤さんと、ゆうたろうさんにインタビュー。ドラマの見どころや、撮影中のエピソード、ドラマ初共演の感想などを聞きました。

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左から)ゆうたろう、近藤頌利

「“一条を演じたい欲”が沸き起こった」(近藤頌利)

――台本を読んだ感想を聞かせてください。

近藤:全裸でご飯を食べて、男性を好きになって、毎話いろいろな料理が登場する…と、要素が多いドラマですが、ストーリーがまとまっていて、楽しく読ませていただきました。

一条はある日、全裸で食事をしている姿を、真尋に見られてしまいます。真尋は、一条の祖母(ジュディ・オング)に生前、料理を教えていた青年。全裸を見られたというハプニングをきっかけに、2人が料理を通して関係を深めていく様子がしっかり描かれているなと思いました。

最初は、かなりコメディ寄りの作品をイメージしていたのですが、台本を読んで「これは完全にヒューマンドラマだ」と思い、“一条を演じたい欲”が沸き起こりました。

ゆうたろう:すごく攻めた、面白い作品だなと思いました。好きになった相手がたまたま男だった、というナチュラルな描き方をしているので、「自分にもこういう経験があったかもしれない」と思うほど、すんなり役作りができました。この作品は“男と男”ではなく、“人と人”の物語だと思います。

好きだからこそ、相手に対して不器用になってしまう、人間くさいシーンも出てきます。「真尋くん、こんなこと言っちゃうんだ!僕だったら言わないのに…」と、もどかしくなったり。毎話、次回予告が気になる作りになっているのもポイントです。

近藤:そうだね、続きが気になる(笑)。

ゆうたろう:一条と真尋の、不器用ながらも人間らしい部分に、共感する方も多いかもしれません。初めは何の共通点もなかった2人が、どうやって“ラブ”になっていくかが見どころです。なかでも、2人が料理をするシーンが、大きなきっかけになると思います。

近藤:一条は、真尋から料理を教えてもらうのですが、人と料理をすると、自然と距離が近くなると思うんです。手が近づいたり、触れたり、ふとしたことでドキッとしたり、恋が生まれやすいんじゃないかなと。自然と体の距離が近づいたら、次は心がどう近づくのか…ドラマでは、その過程を楽しんでいただきたいです。

――意中の相手と距離を縮めたい視聴者には、参考にもなるかもしれませんね。

近藤:そういう方は、ぜひ料理をしてください!もし、恋をしている相手が、料理が得意なら、包丁使えないフリをして近づけば、自然に手を添えてもらえると思います(笑)。

「頌利くんのかわいらしい部分が見えてきた」(ゆうたろう)

――お2人は、YouTubeチャンネル「ぼくたちのあそびば」(※)で共演したことがありますが、お芝居では初めてだそうですね。

(※)鳥越裕貴さん、高橋健介さん、ゆうたろうさん、井阪郁巳さんの、4人の2.5次元俳優が、さまざまなゲストとゆるく遊ぶYouTubeチャンネル。

近藤:「あそびば」のときは、自分のなかでスイッチを入れて、“騒ぎまくる元気な兄ちゃん”という雰囲気で収録に臨みました。

ゆうたろうにとっては、あれが僕の第一印象だったと思いますが、この作品で共演が決まって「ゆうたろう、絶対僕に絡みづらいだろうな」と思いました(苦笑)。僕は、普段は騒ぎまくるキャラではないので「あんなにやらなきゃ良かった!」と、ちょっと後悔して。

ゆうたろう:あはは(笑)。

近藤:だから今回、会う前はすごく緊張していましたが、話してみて、ちゃんと会話をしてくれる、笑ってくれる、そして引かれていない、というのを感じて「よかった!」と思いました(笑)。

ゆうたろう:「あそびば」のときは、頌利くんと僕は相反するタイプだなと感じていました。

だから今回、僕も「頌利くんは初主演できっとプレッシャーを背負っているだろうから、どうなじんでいこう」と思っていたんですが、だんだん頌利くんのかわいらしい部分が見えてきて、グッと距離が縮まったと思います。

意外とポンコツな部分が露呈されて、この人はイジったほうが面白くなりそうだな、と思いました(笑)。

お互いを知っているからこその恥ずかしさも

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

ゆうたろう:“みんなで仲良くやっていこう”という、穏やかな現場です。でも、撮影中は花粉の時期だったので、鼻がムズムズしてくしゃみが出て、笑っちゃうこともありました(笑)。

近藤:そうそう、最後まで耐えて耐えて、カットがかかった瞬間に「ハクショーン!」ってね(笑)。

でも、ゆうたろうのお芝居を間近で見て、素というか、普段に近い温度感で演じられているところが、すごいなと思いました。

僕はずっと舞台を中心にやってきたので、お芝居になると、どこかスイッチが入る感覚があるんです。ゆうたろうが無理のない温度感で芝居に入っているのを見て、僕も、そういったお芝居もできるようになりたいなと思いました。

ゆうたろう:頌利くんは、イジられキャラだしボケたりもするけれど、現場では常に中心にいて、スイッチが入ると作品の世界観にグッと引き込んでくれます。体の距離が近いシーンでは、お互いを知っているからこその恥ずかしさもありましたが、頌利くんのほうからその空気を崩してくれたので、すごく助けられました。

でも、人間性を知っているからこそ、「こういう一面もあるんだ」という発見もあって。頌利くんはたまに、メイク室でドーンと横になって寝ているんです(笑)。すごく豪快で、気持ちいいくらい。「あぁ、頌利くんはこうやって体を休めるタイプなんだ」と知りました(笑)。

お互いに無理なく自然体でいられる空気感が、『全ラ飯』の一条と真尋にも現れていたらと思います。

撮影:河井彩美

<EDGE『全ラ飯』(カンテレ)>

4月13日(木)24時40分〜スタート!
毎週木曜24時25分〜/※関西ローカル

カンテレドーガ、TVerで見逃し配信あり。

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