柏木由紀さん主演、土ドラ特別企画 『元カレの猫を、預かりまして。』は、バリキャリ女性と、関西弁で本音を突いてくるブサイク猫との共同生活を描いた、癒し系 もふもふラブコメディ。

<試写室>『元カレの猫を、預かりまして。』第1話

あかん…このドラマの、間違いなく訴求対象外であるはずの、42歳、未婚の、男性=つまり“いい年したおっさん”が、ラブコメに、キュン…して…しまう…なんて…(消滅したい…)。

いや、僕だって、一応分別のついた大人ですし!?42歳という生々しい年齢で?おじさんと言われることも当然で?とはいえ、ここまでずいぶん頑張ってテヘペロで生きてきたな…だけど、42歳独身のおっさんが、さすがにいまだにテヘペロはきついよな…いい年したおっさんがテヘペロしてるという、そのギャップ(!?)こそが自分らしさだと疑わずにここまで生きてきたけど、さすがに42歳(もうすぐ43歳)はリアルが過ぎる。生々しさが過ぎる。

ちゃんとした大人にならなきゃ。俺、大人になんなきゃ!!つって、2026年午(うま)年、決意を新たにしたというのに、案の定、42歳、独身、おっさんが(何回言うねん)、こんな“あからさまな”ラブコメディに、キュンとしてしまうなんて…う…う…もう、いっそのこと消滅したい(2回目)。

いやいや、キュンとしたってのはそう。それは、確実にそう。なんだけど、さすがの僕だってですよ(すこしは名誉を回復したい)?さすがに『元カレの猫を、預かりまして。』っていう、スイート&ビターなドラマタイトルに先入観をもってのぞみましたよ?端(はな)から、手放しに、仕事だからって、受入れ体制整えてなかった、よ?

今作は、「猫」という万能癒やしワードを中間に配することによって、その前後にある「元カレ」から「預かる」という“とてつもない嫌悪”を、どうにか中和させることを目的としたドラマで間違いなく(言い方)、だから物語の体裁も「元カレから預かる」しかも「生きた動物を」という、ありえないが過ぎる蛮行を、「猫」出しとけばなんとかなんだろ!といういやらしいモチーフによって、どこまでマイナスを相殺できるか。なんなら「猫」だけで、すべてを突破してしまいたい!とするドラマ。そんな魂胆が見え見えのドラマ、だと思ってたんですよ(言いたい放題。申し訳ございません)。

実際に導入の数分間――いくら愛くるしい「猫」が登場しようとも、「元カレ」が「無理矢理」に「ペット」を「預けていく」という言語道断の暴挙に、無批判に屈してよいはずがない!!!「猫」さえ出せば観客は癒やされ許される、などという制作側の安易な目論見に、はたして丸め込まれてよいのだろうか。

コンプライアンス遵守が叫ばれる現代において、我々が直視すべきは「猫のかわいさ」ではなく、その裏に隠された「境界線の侵害」ではないか。

この“暴挙”を、「猫」という“雰囲気”で看過することは、令和を生きる視聴者として、あるいは一人の人間として、断じて許されない。このドラマは、多様性と規範が入り混じる現代社会において、我々の倫理観を試す“踏み絵”のような作品なのだ!!!

と、この「試写室」で宣言しようと思っていたのですが(嘘つけ)

中盤の、今さらであるはずの、使い古されたはずの、誰もが今どき!?ってなるはずの、信じられないほど、ド直球に繰り出された、“壁ドン”!!!!!!に、

キュン……!!!!!って、なって…しまう…なんて。

42歳、独り身おじさんの…春(うるせーよ)。

っというわけで、もうおわかりでしょう?(わかんねーよ!)うん、つまり『元カレの猫を、預かりまして。』……よかった(味わってる)。