<ディーン・フジオカ コメント>

――本作のオファーを受けたときは、どう思いましたか?

約6年半ぶりに主演という形で、フジテレビさんの作品を背負わせていただくことになり、再びご一緒できることを大変うれしく思っています。

そして「命」を扱うテーマであることにも、個人的に強いご縁を覚えました。まさに今の自分が向き合うべきタイミングで巡ってきた、運命的な出会いだと受け止めています。

タイトルの『LOVED ONE』については、法医学の世界でご遺体に敬意を込めてそう呼ぶことを、今回初めて知りました。これまで同様のテーマを扱った海外作品の英語字幕で目にしていた言葉ではありましたが、その意味を深く意識したことはありませんでした。

この役に向き合うなかで、「LOVED ONE」という言葉を知れば知るほど、その奥行きと尊さを実感しています。とても意義深いテーマだと感じています。

――台本を読んだ印象は?

なぜ悲しい出来事が起きてしまうのか。その真相を追う過程と、登場人物たちの人間ドラマ。二つの軸が丁寧に描かれている作品だと思います。ミステリーとしての魅力はもちろんありますが、法医学を通して真実が明らかになるなかで浮かび上がる「人の軌跡」こそが本作の核だと感じています。

一人の命にどんな日常や関係性、記憶があったのか、少しずつ解き明かされていく様子は、まるで日記を1ページずつめくるような感覚です。そこに残された「愛の記憶」を丁寧にたどっていくヒューマンドラマであり、何気なく過ぎていく日々の中で、自分の生き方を見つめ直すきっかけになる。そんな“応援歌”のような作品になればうれしいです。

――ディーンさん演じる、水沢真澄について教えてください。

現在、スタッフのみなさんと話し合いを重ねながら、役を丁寧に作り上げている段階です。どんなトーンに着地するのかは、これからになりますが、命の尊厳を扱う作品ですので、真摯(しんし)に向き合うことは大前提ですが、同時に、あまり堅くなりすぎないことも大切にしたいと考えています。

深いテーマの中にも、日常の何気ないやりとりや人間らしい温度が感じられる存在でありたいですね。ビジュアル面でも「柔らかさ」は一つのテーマです。

白衣をまとい専門的な言葉を使う役柄だからこそ、どこかオーガニックで自然体な雰囲気がにじみ出ればと思っています。理屈ではなく、直感的に“人”を感じてもらえる人物像を目指しています。

――瀧内公美さんとは、初共演となります。

これまで作品を拝見していて、とても繊細な表現をされる方という印象を持っていました。実際にお会いすると、そのイメージをいい意味で裏切る、スカッとした芯の強さと明るさをお持ちの方だと感じました。

名字に“龍”が入っていらっしゃるだけあって(笑)、現場でどんなエネルギーを発揮されるのかとても楽しみです。

まったくタイプの異なる二人が、ときにぶつかり合いながらも協力し合い、物語を前に進めていく。そのバディ関係は、本作の大きな軸の一つになると思います。お互いに補い合いながら、良い関係性を築いていけたらと思っています。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

本作は、生と死を真正面から描く物語です。しかし同時に、一人ひとりの人生が、誰かに愛され、誰かを愛していたという事実に光を当てる作品でもあります。ミステリーとしての謎解きの面白さと、人間ドラマとしての温かさ。その両方を感じていただけたらうれしいです。ぜひ、最後まで見届けてください。