拒絶の言葉によって、あの“変わらない”ロン(大西流星)が…

っと、いい感じで決まったところで(決まってはない)、とはいえ、そうはいっても、さすがに「親仁善隣」×「主人公が暇」だからといって、ただただ何の変哲もない事件を暇なやつが解決ってんじゃあ「なんだよ、そのドラマ」なわけです。

けれどこのドラマが、その精神を極めている!!と、感服までしてしまうのは「知らないやつ」、しかも、どうしようもない転売ヤーの、そのどうしようもない理由と、“転売ヤー”にならざるを得なかった哀しい環境をさりげなく描きつつ、そこから、“転売”が成立してしまう、その根深い構造…現代の“推し事情”を克明に描き出して、しかもその“推し”は第2話で深掘りしたはずなのに、今回は視点を変えてさらに深掘って、それがちゃんと「犯人あんただったのかよ!」というミステリーにまで仕立ててみせるというのだから、『横浜ネイバーズ』ってドラマは油断できないわけです(毎回油断するな)。

でも真骨頂は、ここから。いつもは大体、あてずっぽうで突き進んだ結果、たまたまうまくいくパターンが多かったロンなのに(おい!)、今回のロンってば、ちゃんと転売行為が行われてるやもしれない現場へ実際に赴(おもむ)いて、重要な関係者にまでたどりついてしまう活躍ぶり。

だけど、その関係者が実は関係者でもなんでもなくって、ただのニセモノで、しかもそのニセモノが犯人だった…という残酷すぎる結末。

で、そんなことを解決したって世の中が変わるわけじゃない…と落ち込むロンに、幼なじみのヒナ(平祐奈)が「だけど、その人の人生は変わるよ」という言葉をかけ救われる…。やっぱり、「親仁善隣」の精神だねと噛みしめさせる――。

と思ったら、大ラス。再びの「親仁善隣」の精神で、「知らない」おばさんを助けようとしたその矢先(そこつながるの!?っていう驚きもあったというのに)、拒絶され、押し込めていた、暗い記憶がよみがえり…ってさ、最終盤で、容赦がなさすぎる!!

知らない人だろうと誰であろうと、「親仁善隣」の精神、隣人に親しく、やさしくしたその結果、相手から拒絶されることもある=相手を思うことには、そこには責任が伴う。そしてその責任ってもんは、生半可なものじゃない…っていう教訓をつけ加えたと思ったら、その拒絶の言葉によって、あの“変わらない”ロンが、いや意識的に“変わらない”、前を向き続けることを決意をしたであろうロンが、闇に引きずり込まれる…ってさ、油断ができなさすぎる(だから油断すな)!!!

ラスト数分の描き方が、怒涛過ぎて、容赦がなさ過ぎて、ホントに末怖ろしいドラマ!!!

うん、で、そんなこんな、ロンが暇した末に、闇落ちターンに入ったっていうのに(言い方!)、もう一方の主人公、欽ちゃん(原嘉孝)ってばさ、今回もさ、何した!?親指突き上げる“あのスタンプ”使ったのと、銭湯につかってじゃれあったっていう“おなじみ感”出した、だけ、だよね!!?

で、“おなじみ感”のもうひとつ、「甘いもの好きが好きな欽ちゃん」がなかったよ?!どうなってる(そこじゃない)!?ちゃんと、ちゃんと仕事して(仕事はしてる)!!!