竜星涼の芝居のバランスに感嘆!三ツ星重工の素顔は“オジキュン”
――竜星さんが演じる大陽は、原作と比べて変化していると思いますか?
マンガのキャラクターを生身の人間が演じると、妙に浮いてしまったり、「こんなセリフ、日常生活では言わないだろ」と思ってしまったりすることもありますが、今回は、ほとんど違和感がないと思います。
たとえば、第1話の大陽のセリフ「四十、五十は洟(はな)垂れ小僧」。ちょっと口語では普段使われないセリフですが、竜星さんが言うとスッと入ってくるところとかが、すごいなと思います。
あと「竜星さんが演じる大陽を見ていると、自分の人生を変えてくれるんじゃないか」と思わせてくれる雰囲気があって、“ちむどんどん”(※)しています。少し間違えると変なキャラクターに見えてしまったり、 “すっとこどっこい”な奴になってしまいますが、そうならないよう、バランスよく演じているところが本当にすごいです。
(※)沖縄の方言で「胸がワクワクする気持ち」を意味する。
――撮影時の裏話などがあれば、教えてください。
大海(小泉)率いる三ツ星重工のシーンは重々しい雰囲気ですが、カメラが回っていないときは、みなさんゴルフの話などをされています。とってもいい感じのナイスミドルが集まってワイワイ盛り上がっている感じが、なんだか部活みたいな雰囲気で微笑ましいです。なので、僕は勝手に「オジキュン」って呼んでいます(笑)。
<反町隆史×小泉孝太郎×高橋克実『スタンドUPスタート』の現場はゴルフの話ばかり!?>
――大陽の会社・サンシャインファンドのセットも「凝っている」と話題です。こだわった点はありますか?
原作の福田先生に「どういうイメージですか?」と聞いたら、「映画『アイアンマン』のトニー・スタークの秘密基地」とおっしゃって。監督ともお話しして、みんなの溜まり場になる楽しい場所をテーマに作ってもらいました。
――今後の見どころを教えてください。
第5話くらいから、三ツ星重工サイドの話がだんだん増えてきて、まるで「日曜劇場」(TBS)のような、スケールが大きくて重厚な展開が繰り広げられます。大陽の仲間になった人たちが、今後どんな絡み方をしていくかにも、注目いただけたらうれしいです。
また、物語で描かれるビジネスプランは、理論上きちんと成立する内容になっているので、そういう視点でも楽しめると思います。