2月3日(金)放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)は、乃木坂46の山下美月さん、お笑い芸人・ロッチの中岡創一さんが出演。
進行は、アリタ哲平(メインキャスター)、キャスターの小澤陽子(フジテレビアナウンサー)が務め、全力解説員として、齋藤孝先生、吉川美代子先生、五箇公一先生が登場しました。
中岡創一は口を動かすだけ!AIトークシステム導入
冒頭、中岡さんは、キャスターアリタから「もう、さすがに出てくれないのかなって思ったんですが(出演を)快諾してくださって」と紹介されました。
実は、以前の放送で中岡さんは、
「面白いのは真実ですから。ただ、出たくないのも真実」(2020年3月13日)
「こんだけキツい思いしたら、見るのもしんどいかもしれない」(2021年9月17日)
と出演拒否&番組を見たくないという趣旨の発言をしていたのです。
そこで、番組ではある秘策を打ち出しました。
キャスターアリタ:これは、良くないと。我々、年末年始を返上して考えました。
中岡:ええーっ、なんか申し訳ないですけど。
キャスターアリタ:中岡さんは、もうしゃべらなくて、頭を使わなくていいです。今からAIが勝手に判断して、僕の質問に対して答えますので。それに合わせて、口パクをするだけでいいです!
中岡:……怖い。
というわけで今回は、中岡さんの負担を減らすべく、口を動かすだけで会話ができるAIトークシステムを導入し、「2023年!日本の業界大予想SP」を放送しました。
山下美月 インテリジェンスモードの中岡に「かっこいい」
最新AIトークシステムは、「ノーマルモード」「インテリジェンスモード」「ハイパーメディアモード」「芸能事情通モード」「エンタメマーケティングモード」などがあり、テーマに沿って変更。
それぞれ流れるAIの音声に中岡さんが口パクをし合わせていきます。
齋藤先生が注目する、肉体的にも精神的にも健康であることを目指す「ウェルビーイング事業の発展」というテーマでは、「ノーマルモード」のときは…。
中岡(口パク):ちょっと難しい言葉が多くてわからんわ~!コカド(ケンタロウ)くん助けて~!
山下:(苦笑)
キャスターアリタ:難しいですかね?
山下:あの、会話になってないと感じるんですけど、大丈夫ですかね。
と、会話が成立しません。
経済に特化した「インテリジェンスモード」に変えると…。
中岡(口パク):(流暢&知的な表情で)今、日本でもウェルビーイングの会社が生まれていて、睡眠や食事といった日常的な個人データを獲得しながら、日々の健康管理を支援する企業や、日々の生活をより充実させるために、コミュニティを通して習慣化を促す企業、ウェルビーイングやリベラルアーツの学びを提供する企業があり、ビジネスとしても、ほんまに盛り上がっているんですよ、はい。
キャスターアリタ:うおー!さすが。
齋藤先生:びっくりしましたよ。中岡さん、非常に勉強されてますね。
山下:すごい!いつもの中岡さんのイメージと違う感じがして、すごいかっこいいなと思いました。
と見事に対応し、スタジオに感嘆の声があがりました。
いったんモードをオフにして、素の中岡さんに話を聞いてみると…。
中岡:確かに楽ではあるんですけど、楽なのに、すごい汗をかいてるっていう。不思議な現象が起こってます。
キャスターアリタ:でも、山下さんが(中岡さんのこと)かっこいいと思っちゃってるわけですから。
山下:いやもう、本当に素敵だなと思いましたね。
中岡:(山下さんを見つめて前のめりに)…ホンマ?
山下:(下を向いて笑いをこらえる)
ウエストランド・井口!?鬼越・坂井良多!?AIトークシステムが次第に暴走
この調子で進んでいくかと思われましたが、まだまだ不完全なAIトークシステムが、次第に暴走を始めました。
メディア業界に特化した「ハイパーメディアモード」では、井口浩之(ウエストランド)さんに似た声で…。
中岡(口パク):(噛みつく勢いで)だから、今のメディア業界なんて、全部ダメなの!テレビも全然ダメ!だって、ドラマなんて全部一緒なんだから。毎回同じ!さえない女の子がひょんなことから王子様系の男子と知り合っていい感じになるも、イケイケ女子の恋敵が現れてそっちに取られそうになるが、結局自分を選んでくれた!「やったー!」こればっかりなんだから!
さらに、隣にいる山下さんを横目に、
中岡(口パク):アイドルも厳しいと思いますよ!やっぱりもうアイドルもたくさんいるんで、みんなウソつき始めますよね。プロフィールから何から。バレてますよ全部!ウソの趣味、ウソの特技を書き出して、なんかの番組になんとしても引っかかってやろうっていう。もう引っかかってからやり出すんだっていう、その手法だから。全部ウソだから、あれ!アイドルももう終わりですね。
とまくし立て、山下さんはドン引き。システムをオフにした瞬間、中岡さんは「いや、ウエストランド!」「(発言内容は)全然僕じゃない。井口くんですから」と弁解しました。
芸能界の情報に特化した「芸能事情通モード」では、坂井良多(鬼越トマホーク)さんに似た声で…。
中岡(口パク):2023年、ギャル曽根がですね。「量より質」でいくそうです。
山下:ふふっ(と吹き出す)。
キャスターアリタ:(大笑いしながら)そうなんですか。まだもうちょっと、量でいかれたほうがいいんじゃないですかね。
中岡(口パク):事務所の先輩の堀内健(ネプチューン)なんですけれども、本番中はバカを演じているんですが、プライベートはすごく真面目で、若手芸人全体から「接しづらい」とされています。
キャスターアリタ:(大笑い)
AIトークシステムをオフにすると、素の中岡さんは「もう僕に何も聞かないでください」と困惑の表情。
キャスターアリタから「まだ開発中なんですよ」とフォローされるも、「堀内さんの、若手から『接しにくい』は…キツイっす」とコメントし、スタジオに笑いが起こりました。
ランジャタイ・国崎和也!?東京のお母さんまで!?大暴走のAIが中岡を翻弄
さらに、娯楽を発信するAI「エンタメマーケティングモード」では、国崎和也(ランジャタイ)さんに似た声に合わせているうちに、動きまで加わり…。
中岡(口パク):立ち上がらせてもらいます~。見て~わしの筋肉、カッチカチやねん!カッチカチやねん!
中岡(口パク):見て!わしの筋肉、すごな~い?
山下:ふふっ(と吹き出す)。
中岡(口パク):ん?わし、誰やったっけ?
キャスターアリタ:中岡さんです!
中岡(口パク):ブー。あ、ごめん、屁こいてもうたわ…。ちょっと待って!ダンスします!ロボットダンス見て!(と、踊りだす)
キャスターアリタ:なんで、ロボットダンス見なきゃいけないんですか!
中岡(口パク):メガネ外します。メガネ外すの見てて。やっぱりつけます。やっぱりつけます。やっぱり外します!つけます。外します。つけます。外します。つけます。外します。
中岡さんは、AIの声に合わせるように、メガネをつけたり外したり。キャスターアリタからは「中岡さん、お座りください!」となだめられましたが…。
中岡(口パク):ちょっと待って!地球あるやん。目の前に地球あるやん!目の前まで行かせて(と、立ち上がりスタジオ中央にある地球のオブジェまで歩く)。なんやねん、あれ。なんやこれ。ワーオ!わしが住んどる地球やないか~い!
キャスターアリタ:(大笑い)
最後は、故障したのか「ロボットダンス見て!」「メガネ外します!つけます!」「オナラこきます!」「筋肉見せます!」が止まらなくなり、キャスターアリタが「切って!切って!」と強制終了しました。
AIトークシステムの指示!?を見事に体現した中岡さんは、ぐったり。
キャスターアリタから「あまりにも動きが合い過ぎているじゃないですか」と言われ、「僕も、なんでそっちが決めたルールに従ってんねやろ」「やばいよー」と自問自答しました。
最後は、「SDGsモード」に、ロッチがよく利用する下北沢の焼肉店「城西苑」のおかみさん(=中岡さんの東京のお母さんのような存在)の声が。
「創ちゃんはね、彼女とよく来ますよ」「かなり長いでしょ。早く結婚して、孫の顔見せてほしいな」「あの子逃したら、結婚できないよ。覚悟決めて」と温かいメッセージが飛び出しました。
中岡さんは「なんで、この番組でそんなこと言われなあかんねん!なんやこれ!」と顔を赤らめて苦笑い。キャスターアリタも、吹き出していました。
次回、2月10日(金)の『全力!脱力タイムズ』は、ゲストコメンテーターとして、片岡愛之助さん、みやぞん(ANZEN漫才)さんが登場します。
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