山添寛さんが、番組が用意した“保険”を受け入れた結果、カオスな展開が待っていました。
12月23日(金)放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)は、元宝塚歌劇団月組トップスターで俳優の珠城りょうさん、お笑い芸人・相席スタートの山添寛さんが出演。
進行は、アリタ哲平(メインキャスター)、キャスターの小澤陽子(フジテレビアナウンサー)が務め、全力解説員として、岸博幸先生、齋藤孝先生、五箇公一先生が登場しました。
山添寛が猛勉強して日本の借金問題を解説
今回のテーマは、約1200兆円にものぼる「国の借金問題」。
自身も借金で苦しんだ経験のある山添さんが、その経験を活かしながら解説するという、報道番組らしい企画となりました。
キャスターアリタ:では、さっそく山添さん、お願いいたします。
山添:では、フリップお願いします。まず「国債」とは何か。国債とは「国庫債券」の略語で、国が発行する借用証書です。つまり、国がお金を借りて、その代わりに「借りました」と発行する「借用証書」が「国債」になります。
山添:国の借金が1200兆円で、年間の税収が68兆円。これでヤバさがわかっていただけるかと思うんですが。
一同:はい。
山添:我々に換算すると、「月に15万円くらいしか収入がないのに、3000万円借金している状態」です!クズ芸人界でいったら、間違いなく筆頭です。
キャスターアリタ:そこまでだったんですか!はぁ、なるほど。
順調な滑り出しを見せた山添さんは、続いて「ところが財政破綻の心配はございません!」と次のフリップを要求。
山添:大きな理由を紹介します。1つ目は、日本は資産をたくさん持っているからです。私たちの将来の年金給付のために積み立てられているお金や、国有財産が政府の金融資産ですが、これが約614兆円もあります。そして、日本の政府や企業、個人が海外に持つ純資産が約411兆円あります。これは長年、世界一なんです!
キャスターアリタ:ほう。
山添:わかりやすくいうと、「売れてないのに借金まみれな若手芸人の実家がお金持ち」みたいなことですね。
小澤:わかりやすいです!
視聴率大丈夫?“画的な保険”をインサート
調子が出てきた山添さんは、「増え続ける借金を、国はどのように返済するのか」という切り口で解説を続けました。
これに、岸先生、齋藤先生、五箇先生が補足。3人は、山添さんのわかりやすい例えに触発されたのか、おすすめのラーメン店のメニューを例に挙げて説明しました。
すると、そのラーメンがすべてスタジオに運ばれて、毎回、珠城さんが試食&リポするという展開に。
山添さんは、自身の解説が中断されるたびに「なんのために?」「用意せんでええでしょ」「うまそうやな」と不満顔。
そして、さすがに「気持ち悪いですね」「(解説の)間にラーメン入れられるのはしんどい」と言い出し、キャスターアリタが今回の仕掛けを明らかにしました。
キャスターアリタ:ぶっちゃけますけれども、うちのスタッフに山添さんの大ファンがいまして、(今回)出演していただいたんです。
山添:ありがとうございます。
キャスターアリタ:ただ一部のスタッフの方、上層部といいますか…。「視聴率大丈夫か?」ということになりまして。
山添:(!)
キャスターアリタ:山添さんが1人で説明する「ワンショット、大丈夫か?」となりまして。それで、ところどころインサート、視聴率の取りやすいもので埋めていったんですよ。
山添:それで、ラーメンがちょこちょこ入ってたってことですか?
キャスターアリタ:お気づきじゃないかもしれませんけど、ラーメンの前にですね、フリップを持っている方が、イケメンと巨乳っていう…。
キャスターアリタ:ADじゃないんですよ。わざわざ雇ったんですよ(とニヤリ)。このフリップなんか、どうでもよくて。
山添:(うなだれる)
キャスターアリタ:我々、その上の谷間の方を見させていただいておりました。
山添:めちゃくちゃ勉強してきたんですよ!それに、僕じゃ弱いの補(おぎな)い方が「イケメン・おっぱい・ラーメン」は、ゴチャつきすぎだと思いますよ!逆に、説明が入ってこないと思います!
スタジオ:(大笑い)
ということで、今度は「イケメン・谷間・ラーメン」の“保険なし”で挑戦。長らく山添さんのワンショットが画面に映り、解説を続けましたが…。
耐えきれなくなった山添さんは「ちょっと、(画が)持たないですね」と自己申告して、あえなく撃沈。結局、あまんじて”保険”を受け入れて再開することに。
すると、今度は――。
とどめは、スタジオにいきなり奥寺健フジテレビアナウンサーからの呼びかけが。そこには、100kmマラソンに挑戦している、はるな愛さんの姿が中継され…。
(奥寺アナ):スタートから16時間。はるなさんは、今も一歩一歩踏ん張って走っていますが、さすがに足にかなりの負担がきているようです!
一同:がんばってくださーい!
はるな:(膝が限界に達して転倒)
奥寺アナ:おぉっと!はるな愛、転倒!大丈夫か!?
はるな: (また立ち上がる)
キャスターアリタ:もう少しだから!
山添:(100kmまで)まだ22kmあるんで、あとでいいでしょ!
奥寺アナ:どうか、スタジオのみなさんのエールを送ってください!!
(♪「負けないで」(ZARD)のイントロが流れ始めて)
キャスターアリタ:こちらでも応援しながら、山添さん、「インボイス制度」導入の狙いの解説をお願いします。
山添:もう、できひんて!
そして、いきなり「負けないで」を歌い出す珠城さん。
山添さんの「今年度の本予算は107兆円…」という声はかき消され、スタジオには「愛ちゃん、頑張ってー」という声援が響き渡ります。
そこに、奥寺アナの「みなさんの声は、はるなさんに届いているはずです!」が加わり、珠城さんは立ち上がってサビを熱唱!見事に歌いきり、カオスの中継は終了しました。
キャスターアリタ:今日は、やりきりましたか?
山添:やりきってないですよ!インボイス制度(の勉強)めちゃくちゃ大変やったんですから!
“保険”に邪魔された山添さんは、不満をぶちまけました。
ヒコロヒーが痛烈に指摘!「収録時間が28分まいています」
「コンプライアンス委員会」では…。
ヒコロヒー:「インボイス制度」の説明のとき、山添さんの目の前で、プロレスやマラソン中継が入っていましたね。
山添:はい。
ヒコロヒー:その際に、「インボイス制度」の説明をしたすぎて、ツッコミがおろそかになっていたのでは?
山添:(痛いところをつかれて)いや、いや、いや…。その…。そ、それは、ちょっと厳しすぎないですか?僕が与えられていた仕事は「インボイス制度」の説明だったので。
ヒコロヒー:お気持ちはお察ししますし、「インボイス制度」の説明も大事なんですが、ツッコミをおろそかにされた結果、あまり当番組ではないんですけれども、収録時間が28分まいています!
山添:え!
ヒコロヒー:もう少し、一つひとつ拾ってあげたらよかったのではないかなと思いました。
スタジオ:(大笑い)
スタジオに戻った山添さんは、キャスターアリタから「すごくまいて終わりました」「いつもね、芸人の人が広げて広げて、笑いを1個でも多く取りにいこうとするから、長くなるんですよ」と言われ、「どっちかいうたら、押したいんです」と苦笑いするしかありませんでした。
次回、1月6日(金)の『全力!脱力タイムズ』は、ゲストコメンテーターとして、中村ゆりさん、カンニング竹山さんが登場します。
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