2人の第1話“推しシーン”は?
──演じるなかで感じた、現代劇と時代劇の違いや難しさはありますか?
小芝:所作とか佇まいが、まったく違うので…。でも、所作指導の先生がついてくださって、いろいろと細かく教えてくださるので、難しいなと思いながら頑張っています。
感情は現代劇とは変わらないので、そのギャップをいかにナチュラルに埋めていくかということも難しいですね。
亀梨:言葉遣いも難しいですよね。普段使わない言葉なので、セリフを覚えるときにも「ん?なんだっけ?」と引っ掛かるというか。「されぬやもしれぬ」とか言わないじゃないですか。
あと、個人的には「~だな」のような「な」で終わる言葉に手こずっていて…家で、「(イントネーションを変えながら)な?な?な?」とずっと練習しています。
──撮影をしていて感じる、今作ならではの魅力は?
小芝:今回は愛をテーマにしていて、もちろん女性同士の争いもありますが、それよりも男女の愛や子どもに対する愛、いろいろな愛の形が描かれています。
最初は「うわ、嫌な人」「いけず」と思っているキャラクターでも、回が進むにつれて「大奥という世界で、こういうことがあったから、こういう思いを持っているんだ」と浮き彫りになってきて。知れば知るほど、切なくなってくるんですよね。今回は、『大奥』史上一番切ない作品だと思います。
亀梨:今作は、倫子と家治の恋愛が一つ大きなポイント。あとこれまでの『大奥』では、殿様のバックボーンはあまり描かれなかったそうですが、今回は描かれますし、他のキャラクターに関しても抱えているものがいろいろと見えてくると思います。
起きていること、誰かの言葉や行動の本質って、その瞬間だけでは判断できないものなんだな、と演じながらすごく感じているんですよね。僕たちはどうしても大きな声やバンッと目に入った言葉の印象でいろいろなことを想像してしまっていて。しっかりと考えなければ本質は見えないと考えさせられる、それが今作の魅力だなと感じています。
──ネタバレをしない範囲で、1話の推しシーンを教えてください。
小芝:CMでも使われていますが、上様が手紙を破るシーンがあって、そのあとの上様と田沼意次の会話が好きです。
上様って何を考えているか分からないのですが、最初の「蛇のような目をする」という印象から、フワッと変わる瞬間かな、と。
亀梨:あのシーンは印象に残っていますね。1話を見て、現場での体感以上に倫子が逞しいなと感じていて。家治が彼女に対してどう心を開いていくのかというところの肝のシーンだな、と。手紙を破くシーンの手前からの件は、このドラマの大きな“意味”になると思っています。
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