活動再開後、歌手としてパワーアップした姿を披露している氷川さんに、多忙な日々を支える原動力について質問。すると、プライベートで訪れる大好きな場所への思いを明かし…

氷川きよしとして、KIINA.としての美しさを保つ秘訣

――めざましmediaのコンセプト“好きでつながる”にちなんで、氷川さんの好きなものについて聞かせてください。

「好きでつながる」――素晴らしいですね。自分は“人”が好きです。世の中には個性が強い人、控えめな人、さまざまなタイプの方がいて、苦難に直面することもあるけれど、人間って人の中にいないと成長できないと思いますから。会話をしながら生きるヒントを見つけたり、何かを学んだり、自分もこれからもたくさんの人と出会って成長していきたいです。

――身も心も美しくあるために、どのようなことを心がけていますか?

自分は肌がとても敏感で、以前は心が張り裂けそうになると、すぐに蕁麻疹(じんましん)が出ていたんです。でもいまは、「自分は何がしたいのか」など、きちんと心と向き合って、さらに、ただ好きなものを選択するのではなく、長く歌い続けるために心と体のバランスをどのように保つのかを客観視しながら生きています。

自分を見つめる時間ってものすごく大事で、自己を否定しない生き方をしていると若くいられるし、心が健康であれば体も健康、体が健康であれば心も軽くなる。日本人って頑張り屋さんだから、どうしても「もっと頑張らないとダメだ」「休んでいてはダメだ」と焦りがちですけど、じっくりと心の声を聞いてあげることが大事なのではないでしょうか。そうすることが自ずと美しさにつながると考えています。

――多忙な日々を送っていると思いますが、リフレッシュ法について聞かせてください。

都会から離れて、田舎の原風景が残っている場所に行くことが現在のリフレッシュです。若いときは「月に住んでいる」などと言っていたけれど、だんだんそれも通用しなくなってきて(笑)。個人的には庶民的なホッとできる田舎町が好きで、お気に入りは千葉の八街(やちまた)です。

月に2回ほどひっそりと訪れて、ひっそりというか、いろいろなところでお話していますけど(笑)、100円ショップなどへ行くと「KIINA.が帰ってきた」って言われるんですよ。

子どものころは祖父が住んでいた(福岡県の)八女に行くことが楽しみで、雑木林へ行ったり、川に飛び込んだり、友だちがいなかったからトンボに話しかけたりすることが好きな子どもでしたが、この年齢になっても、変わらず田舎町でブラブラすることが好きです。

2時間くらい散策して、地元の方に「KIINA.さんでしょ?」って声をかけられて会話するなど、人と交流することが現在のエネルギーになっています。

撮影:河井彩美

<公演概要>

『氷川きよし特別公演』

作・演出:堤泰之

出演:氷川きよし
丸山智己、島崎和歌子(Wキャスト)、中島唱子(Wキャスト)、山崎樹範、上野なつひ、石倉三郎

【東京公演】明治座 2026年1月31日(土)~2月18日(水)
【愛知公演】御園座 2026年3月6日(金)~18日(水)
【大阪公演】新歌舞伎座 2026年4月10日(金)~19日(日)
【福岡公演】博多座 2026年4月25日(土)~30日(木)