60年越しの思い…“メイドのタミさん”を探して
4年前、神奈川新聞の1面に掲載された1本の記事――「メイドのタミさん探して アメリカ人女性『会いたい』」。
そこに載っていたのは、60年前の横浜で撮影された1枚の写真。日本人女性・タミさんが、幼い少女を抱いています。
タミさんを捜しているのは、抱かれて写っていた少女の、ケアリーさん。現在68歳となり、アメリカ・コロラドに住んでいます。
生後6ヵ月で来日し、7歳まで横浜の洋館で暮らしたケアリーさん。仕事で忙しかった両親に代わり、日々寄り添い、励まし、抱きしめてくれたのがメイドのタミさんでした。
しかし、帰国の日、港で紙テープを投げながら手を振るタミさんを最後に、2人は離ればなれに。新聞記事を機に日本でも捜索が進められたものの、名前、年齢、手がかりが食い違い、有力情報にはたどり着けませんでした。
そんななか、今回番組スタッフが当時の洋館「山手133番館」を訪ねると、ケアリーさんの記憶とぴたりと重なる痕跡、そして本人すら知らなかった謎の部屋が現れ、状況は一変。
さらに、ケアリーさんの元に届いた1枚の写真と、その裏に書かれた“ある言葉”が、長い間止まっていた歯車を動かし始めます。タミさんは、どんな人生を歩み、どこで暮らしていたのか。そしてケアリーさんは、長年伝えたかった「ありがとう」を届けることができるのでしょうか。
異国で生きる人々の胸に灯り続けた「ありがとう」が、ときをこえ、距離をこえ――涙と笑顔あふれる“再会の瞬間”に。
『アリガト!JAPAN 助けてくれた日本人を捜しています』は、11月20日(木)20時より、フジテレビで放送されます。
