<狩野雄太(プロデュース)コメント>

1年前位に、YouTubeを見ていたら偶然「366日」のPVが流れてきました。何回も何回も聴くうちに、「はたして人生で死ぬほど好きになった恋愛って何回あったのだろう?」とか、「大切な人が明日も同じようにいてくれるとは限らない。もしそういうとき、自分はどうするのだろう?」と思うようになり、企画書を書きました。

早速、HYの事務所に連絡し、HYのみなさまはじめご快諾をいただけました。HYのみなさまにとっても、そしてこれまでこの楽曲を聴いてこられた方にとっても大切な楽曲をモチーフにラブストーリーを制作させていただくので、身の引き締まる思いです。

脚本は清水友佳子さんにお願いいたしました。清水さんの脚本には、やさしさや柔らかさがあると感じていまして、この物語に絶対合うと思いお願いしました。そして演出は、平川雄一朗監督にお願いいたしました。鋭いアイデアや熱い思いがみなぎっている監督なので、必ずや素晴らしいドラマを一緒に作っていただけると確信しております。

広瀬アリスさんは『知ってるワイフ』でご一緒させていただいた以来ですが、あのときは鬼嫁をやりながら天真らんまんな女子高生もやり、さらに独身の大人の女性も演じていただくという、大変な難役を完璧に演じてくださって、個人的には感謝しかないですし全幅の信頼を寄せております。

現場も広瀬さんがいてくださるだけで明るくなりますし、一緒にドラマを作っていけるだけで、楽しみで仕方がないです。広瀬さんの喜怒哀楽を的確に演じていただける表現力もそうですが、広瀬さんご自身が持つ繊細さやはかなさを、雪平明日香というキャラクターで見てみたいと思い、ご出演をお願いいたしました。オファーを受けてくださってこの上ない幸せです。

恋愛しないでもいい時代だとも思います。それでも「366日」の歌詞のように、誰かを深く好きになって胸が苦しくなったり、思いが叶(かな)った時にうれしくなったり、叶(かな)わなかったときに悲しくなることは、振り返ったときに人生の中で宝物のひとつなのかなと思います。

人と人が巡り合い、心通わすことのかけがえのなさや、当たり前のことなんて必ず毎日そこにあるわけではないというなかで、「思いがあれば困難は乗り越えることができるのか?」を描いたストーリーになっています。心動かすドラマにしていきたいと思っておりますので、ぜひ、ご覧になっていただけたら幸いです。