大阪・関西万博の最終盤にきて、いったいなぜミャクミャクのお尻「ミャクけつ」がこれほどまでに人々を魅了するようになったのか。認知心理学の専門家に聞きました。

さらに、当の本人は「ミャクけつ」人気に気づいているのか!?ミャクミャク本人にインタビュー!

「ミャクけつ」人気のワケ 認知心理学者は“ベビーフェイス効果”と“守ってあげたい気持ちの高まり”を指摘

ミャクミャク自体が大人気とはいえ、キャラクターのおしりだけのグッズまで発売されるのは異例のこと。

一体なぜ「ミャクけつ」はこれほどまでに人々を魅了するのか、認知心理学の専門家に聞きました。

北九州市立大学大学院 松田憲教授

北九州市立大学大学院 松田憲教授:
ミャクミャクについては、発表からしばらくの間は批判のほうが多かったと思いますが、潮目が変わったのは着ぐるみがメディアに出始めた頃からだと感じています。着ぐるみに対して、主に丸みを帯びた身体部分がかわいいとの声が多かった気がします。当初のネガティブな印象からのギャップ萌えでしょうか。

これには“ベビーフェイス効果”の関与が考えられます。
ベビーフェイス効果とは、大きな目や小さなアゴといった幼児的な特徴を持つ個体に対して保護本能が喚起されるという現象ですが、ミャクミャクの丸みを帯びたお尻をフリフリする動作がギャラン反射(乳児の背中をさするとお尻をフリフリするという新生児反射の一種)を連想させ、それがベビーフェイス効果と同様の効果“ベビーヒップ効果”を引き起こした可能性があります。

北九州市立大学大学院 松田憲教授:
さらに、ミャクミャクへの接触頻度が増えて単純接触効果が生じ、ネガティブな見方が抑制されていったことで、「お尻がかわいい」といったミャクミャクのポジティブな特性を人々が受け入れやすくなったのかもしれません。好きではない相手の良いところを見つけても人はなかなかそれを受け入れませんが、好きな相手の良いところだったらすんなり受け入れられる、ということでしょう。

特にミャクミャクの場合は当初過剰に叩かれていた感がありますので、健気にお尻を振って踊る姿を見て「守ってあげたい」という気持ちが高まったのではないでしょうか。そしてそのような感情喚起のトリガーとなり得る「ミャクけつ」が象徴として特別視されるようになったのかもしれません。

「ミャクけつ」人気をミャクミャク本人は気づいている?

加熱する「ミャクけつ」人気に当の本人は気づいているのか?ミャクミャクにインタビューしました!

井上清華アナウンサー:
今、おしりがすごく人気なこと、知っていましたか?

ミャクミャク:
おしりにも目がついてるからかな?最近、おしりの方から見る人が多いなって思ってたんだ~。

生田竜聖アナウンサー:
後ろも見えているんですか?

ミャクミャク:
もちろん見えてるよ!みんなの笑顔がいっぱい見えるんだ!