──直己を演じるうえで難しかったことはありますか?

直己はあまり感情を表に出さないタイプなので、“本当はこう思っているけど”という部分を表現するのが難しかったです。

あこ子(渡邉美穂)とは正反対で、思っていることを隠しちゃったり、周りを優先してしまったり。だからこそ直己自身の心が読めなくて、苦戦しました。

──どのように解決していったのでしょうか?

監督とお話することで解決していきました。

終盤に、屋上で充希(齊藤なぎさ)と成田(山中柔太朗)と3人で話すシーンがあるのですが、そのシーンは特に苦戦して。充希からある言葉を言われたときに、最初は淡々と受け止めていたんです。直己としては充希のことをもうわかりきっていると思っていたので。

でも監督は、「そうじゃないよ!」とおっしゃっていて。僕自身が思っていたこととは違いましたけど、そこから監督とお話するなかで直己についてわかったこともあって。助けていただきました。

木村柾哉 渡邉美穂の“全力”に圧倒され、齊藤なぎさの切り替えに感心!山中柔太朗とは仲良し!

──ともに主演を務める渡邉美穂さんとの現場でのエピソードを聞かせてください。

最初の本読みが渡邉さんと2人でした。何シーンか動きながら本読みをすることになったのですが、その時から全力でお芝居をされていたのが印象的で。僕は本読みに参加するのも初めてだったので、圧倒されたのを覚えていますね。

撮影に入ってからはいろいろな差し入れをしてくださって。マスカットなどをいただきました!

──齊藤なぎささん、山中柔太朗さんの印象やエピソードを教えてください。

齊藤さんは、一番若いからかすごく元気で。本番が始まる直前までずっとしゃべっていました。

僕はお芝居の現場に慣れていないこともあって、急に切り替えることができないから、瞬時に切り替えられることがすごいなと思うし、すごく気さくで、面白いし、現場を明るくしてくださるステキな方だなと思いました。

山中くんとは、以前からの知り合いで…僕がINIになる前に山中くんのダンスの講師をしていたんです。だから、今回の現場で会うのはちょっと変な感じでした。

しかも、直己と成田はアドリブのシーンが多くて。「全然カットがかからないじゃん!」と、2人で戸惑いながらお芝居をしていたのが面白かったですね。プライベートでも何回かご飯に行っていますし、今も仲良くさせてもらっています。