レシピとセットで、調理に必要な食材も送られてくる、という手軽さで人気のサブスクサービス「Kit Oisix」。そのレシピ開発で責任者を務めるのが、オイシックス・ラ・大地のサービス進化室の森田佐和子さん。
会員数約35万人、年間180食もの新作を出すオイシックスブランドで、森田さんはメニュー開発者約30人を取りまとめます。
オイシックスは、サブスクサービスだけでなくスーパーでも展開しており、累計販売数は1億食を突破。
これまでに、有名料理家やシェフとのコラボメニューなども数々実現し、森田さん自身も料理研究家としてレシピ本を出版しています。
そんな森田さんの、料理を生み出すアイデアや週末の過ごし方などに迫りました。
「Kit Oisix」の開発リーダー・森田佐和子さんの“セブンルール”とは?
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ルール①:20分以内に試作する
この日、取り掛かっていたのは、新たに試作中の豆苗を使った「ピリ辛坦々スープ」。
試作段階でも、時間を測りながら調理をスタートすると、かかった時間は17分。森田さんは、ストレスなく作ってもらうよう、主菜と副菜の2品を20分以内に作れるようにと調整しています。
スタジオでは、自炊にかかる時間について本谷有希子さんが「いつも、イメージの倍くらいかかってて。調理以外にも洗い物とかもあってマルチタスクだから、まったく(時短)出来ない。1時間くらいかかっちゃう」と明かしました。
ルール②:ネーミングは試食中に考える
毎週3、4種類の新作メニューを出し続けるKit Oisix。試作途中のものや完成間近のもの、多いときで1日10以上の料理を試食します。
夏の目玉商品として開発しているのが、タコライス。本場メキシコでは、タコスにトウモロコシのトルティーヤを使いますが、ここでは代わりにシリアルを使うというアイデアが。
試食したスタッフから「美味しい」と称賛を受ける中、そのままネーミング会議が始まりました。
「食べた瞬間が1番料理への感動を反映できる」ということで、試食しながら料理名を考えるそうです。
ルール③:一品で5種類の野菜を使う
森田さんのレシピには、野菜を必ず5種類使うというこだわりが。
オイシックスは、農家がこだわって作った野菜の定期便が始まりであるため、未知なる野菜の美味しさをご家庭に提供することにも喜びを感じているそうです。
ルール④:料理のアイデアは小説や映画から
休日には、1週間分の作り置きをまとめます。
料理がひと段落すると、趣味の読書や映画鑑賞でリラックス。
また、作品に出てくる料理はひとまず作ってみるそうで、過去に販売した「鮎飯」も小説をもとに開発。見るもの、触れるものからも創作意欲を生み出します。
ルール⑤:週末はローテーションで友人と食事する
休日の夜、高校時代の先輩を誘い、神田にあるカレー屋さんへ。
週末は幼稚園から大学までの旧友を食事に誘います。
友人にも、結婚、出産とさまざまな事情があるため、ローテーションで誘うそうです。
ルール⑥:地方に行ったらご当地スーパーに寄る
この日、森田さんは、オイシックスが契約している農家の元へ。
地方への出張する際には、欠かさず地元のスーパーへ足を運ぶというルールがあり、「自分の住んでるところにはない食材に出会えたりするし、そういうのが美味しかったりする」と目を光らせます。
スタジオでは、YOUさんが「地方の行ったことないスーパーって楽しくないですか?」と話を振ると、本谷さんは「海外のスーパーとかも面白いよね」と賛同。
とここで、尾崎世界観さんが「この年になると(地方へ行ったときの)お土産選びが難しいですね。もう甘いものじゃないかな、とか」と悩みを。すると、青木崇高さんが「この間、高知土産に日本酒くれたじゃん。俺のために選んでくれたんでしょ?」と聞くと、尾崎さんは苦笑。
YOUさんが「すごい照れてる」とイジる中、尾崎さんは「お土産買ってくるとかバレると、世界観(キャラ)が壊れちゃうんで」と弁明しました。
ルール⑦:レシピは料理を作る人をイメージする
森田さんは、毎週2000件ものアンケートに目を通します。
そこには当然ネガティブな意見も入っており、その声を参考にリニューアルを重ねます。
美味しさだけでなくお客さんに料理を楽しんでほしいと願うため、レシピを考える際には作る人の家族像をイメージします。「誰が作るか」を重視し、購入者が作って楽しいレシピの提供を目指しています。
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ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子の7つのルール
5月31日(火)放送の『セブンルール』は、ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子さんに密着。
演奏家として、年間約100本のステージに立ちながら、一方で、“毒舌”“破天荒”と称されるキャラクターが人気を博し、連日テレビ出演もこなすなど忙しい日々を過ごします。クラシック初心者でも楽しめる人気コンサートの舞台裏や、共演者が語る意外な素顔、母親としての一面…。仕事も遊びも全力投球、365日走り続ける高嶋さんの7つのルールに迫ります。