京王線と小田急線には、沿線ユーザーから長く愛され、新たに観光客からも注目を集めるグルメ&癒しスポットがありました。
5月24日(火)放送の『所JAPAN』(カンテレ・フジテレビ系)では、1日の乗客数がおよそ350万人と世界一の新宿駅を始発駅とする2大私鉄、京王線と小田急線を取り上げ、おすすめのグルメ&スポットを徹底比較。
スタジオには、所ジョージさん、佐々木希さん、ウエンツ瑛士さん、カズレーザー(メイプル超合金)さん、陣内智則さん、若槻千夏さんが登場しました。
仕込み時間2日間!贅沢な手作り餃子がスンゴイ
京王線・幡ヶ谷駅から徒歩4分の場所にある、この町で40年続く中華料理店「您好(ニーハオ)」。
オープンして間もない時間に店を訪ねてみると、平日にもかかわらず、すでに予約で満席。賑わう店内の中には、沿線ユーザーのほか、県外からわざわざ足を運ぶお客さんの姿も。
このお店の名物は、“餃子の概念を覆す”と言われる餃子。「焼餃子」「揚餃子」「水餃子」の3種からあり、9個で1100円。
お高めな値段設定にもかかわらず、注文が止まないおいしさの秘密は、贅沢な作り方にありました。
「餃子は皮が命」という店主の野坂さん。生地は、毎日粉から手作り。
強力粉に少しだけ薄力粉を混ぜることで、口当たりが良くなるといいます。また、1日かけて何度も練り直すことで、モチモチの食感を生み出しています。
さらに、餃子の餡(あん)は挽き肉にせず、食感と肉汁を出すため国産の豚肩ロースをを大きめにカットして使用。
すべての仕込みにかける時間は、なんと2日間!
手間ひまかけて作られた餃子は、毎日5時間で1000個を完売。その評判は、「ミシュランガイド東京」に7年連続掲載される快挙を成し遂げました。
全国からお客さんを集める「您好」ですが、40年間、店舗はこちらの1店舗だけ。
「なぜ店舗を増やさないのか」という疑問に、野坂さんは「開業から『美味しい』と言って宣伝してくれたことに助けられたこともあり、人情の町に支えられて40年やってきたからこそ、店舗は増やさず、手作りの餃子を出し続けることが町の人たちへの恩返しになる」という思いを明かしました。
女性に人気!斬新な味の組み合わせと包み方がスンゴイ
小田急線・代々木上原駅から徒歩1分の場所にある「按田(あんだ)餃子」。
スタッフが向かうと、店前には1時間も並ぶ行列が。この店の名物は、独特の包み方がされた「水餃子」。5個で495円。
餡を入れて2つ折りにしたあと、餃子の側面が上になるように皮の両端を結びます。この特徴的な包み方により、皮に厚みが生まれ、食べたときの食感がよりモチモチになるのだといいます。
その形以上に驚かされたのは、国産の豚肉をベースに人参と生姜をカレー粉で味つけされた、斬新な味の組み合わせ。
ここではほかにも、大根&ザーサイ、白菜&生姜、パクチー&きゅうりをココナッツで味つけしたものなど、さまざまなバリエーションを展開しています。
こちらの餃子は、ニンニクとニラを一切使用しておらず、ヘルシーな餃子だと女性を虜(とりこ)に。その人気はミシュランにも届き、こちらも「ミシュランガイド東京」に7年連続掲載されています。
店主の按田さんは、意外にも中華料理の経験が一切なく、パンの製造会社で働いたあと、海外を旅しながら世界中の料理を勉強をしたそう。
その際に得た知識を生かしたユニークな食材を組み合わせたレシピ本を出版したところ、その中にあった水餃子が評判を呼び、このお店をオープンさせました。
按田さんは「代々木上原は、新しいものや珍しいものを受け入れてくれる遊び心のあるお客さんが多い。それが本当に素晴らしい」と語りました。
小田急線に箱根温泉が出現!?駅近で味わうリゾート
小田急線・世田谷代田駅から徒歩2分。2020年にオープンした癒しスポット「由縁別邸 代田」。
入り口ののれんをくぐると、都心とは思えない高級旅館のようなたたずまいが広がります。
築100年を超える世田谷のお屋敷の古材を取り入れるなど、世田谷の歴史を感じられる空間を演出。和をモチーフにした客室からは、緑豊かな景観が楽しめます。
さらに、世田谷の農家から仕入れた新鮮な野菜を使った本格割烹や、明治時代に茶業が盛んだった世田谷代田の歴史を背景に厳選した、高級日本茶のアメニティまで用意されており、癒しのひとときを過ごすことができます。
また、この場所が、沿線ユーザーに「箱根」と呼ばれる由縁(ゆえん)は、天然温泉の露天風呂にあります。
実は、こちらの温泉は、箱根にある芦ノ湖温泉の源泉をわざわざ運搬して作られたもの。新宿から15分で箱根にきた気分を味わえると、人気のスポットになっています。
京王線にUSJ!?手作り感満載の72年続く癒しスポット
京王線・明大前駅から、閑静な住宅街を抜けたところにあるのが、創業72年の「つり堀 武蔵野園」。
創業以来72年間、地元のサラリーマンに愛されてきた「武蔵野園」は、今では手作り感満載のレトロな雰囲気が若者からも注目を集めています。
釣り堀にある巨大なサメのオブジェは、映画「HiGH&LOW」の撮影に使われたもの。
このオブジェを目当てに写真を撮りに来たり、東京に来たついでに寄っていくお客さんも多いのだそう。
また、釣り堀には、3代目店主の青木さんが自ら建てた食堂が併設。提供される80種類以上の料理も、自身が腕を振るい提供しています。
また、青木さんの手作りはこれだけにとどまらず、釣り竿や釣りの指南書(手書き)、さらには、手作りのお社(やしろ)まで建てていました。
青木さんは「あまり近代的にせず、昔のままを残しつつ続けていきたいと思っている。少しずつ自分で作ってやっていきたい」と語りました。