フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!Vol.18

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

「アピール力、表現する力は僕の魅力」

【2019-20シーズンの戦い】友野一希インタビュー

2019年5月15日、友野一希選手はアメリカ・ロサンゼルスで21回目の誕生日を迎えた。海辺を笑顔で歩きながら取材陣の前に現れた友野選手が色紙にしたためた21歳の誓いは、「強」という漢字一文字だった。

強くなりたいという気持ちと、去年は“気持ち”で負けていたので、しっかり強い気持ちをもって“闘志”を燃やして、戦えるアスリートに。(フィギュアは)そういう競技ではないんですけど、でもスポーツなので、しっかり自分を磨いて、強い選手になりたい…なります!

その言葉通り、真剣な表情でトレーニングや練習に励む友野選手の様子も紹介している。

そして、迎えた2019₋20シーズンは、4回転ジャンプの2種類構成に挑戦。「全日本フィギュア選手権」前の12月5日のインタビューでは、練習の手ごたえを語っている。

シーズン序盤の練習では、2種類の難しさだったり「本当にできるのかな?」という不安もありましたが、やっていくうちに慣れていくもので。試合で決める難しさはどうしてもあるんですが、練習では 少しずつ慣れてきて、ペースもつかめてきているかなと思います。

今までは、1本目にミスをするとそれを引きずってしまい、次も失敗してしまうということがありましたが、練習で2本目のサルコウを決められるときはきっちり決められるようになったり、前に比べるとかなり良くなったのではないかと思います。

どんどん実力がついてきているし、今はすぐそこまで届きそうなところを、あとは自分でどれだけやれるか、“つかめるか、つかめないのか”という力が試されるのかなと思います。

――今、友野一希という選手はどんなスケーターですか?

難しいな。日本男子(選手)ってみんな個性的ですよね。みんなそれぞれいいところがあるし、タイプがいい具合に分かれている気がする(笑)。

その中で言ったら“アピール力”というか、“表現する力”というのは、髙橋大輔さんがいるからなかなか言えるものではないですけど、僕の表現というのは自信をもって僕の魅力なので、そこが(「全日本選手権」に)出るメンバーの中でも、僕の優れているところかなと思うので、出していければいいなと思います。

僕には僕の良さがあると思いますし、まずはジャンプですが、そこだけに集中するのではなくて、しっかり自分自身のスケート・存在感をアピールするというのを、「全日本選手権」に臨む気持ちとして一番大切にしていきたいなと思います。ガッツポーズ、できるようにしたいです。

そして迎えた本番。友野選手はフリースケーティングで、会心の演技を見せ会場を沸かせた。

「全日本選手権」の フリースケーティング でガッツポーズを

インタビュー後半では、2年連続の出場でパーソナルベストを更新し7位となった「四大陸選手権」(2020年2月6日~9日)での演技を振り返り、「初めての感覚。これまではあまり順位を気にせずに、あまり悔しいと思ったことがなかったんですけど、初めて『表彰台に乗れなくて、すごく悔しい』という気持ちがある」と胸中を吐露。

さらに、ともに出場した羽生結弦選手や鍵山優真選手の演技を見ての“気づき”、「結果で驚かせるような選手になりたい」という来シーズンへの思いも語っている。

左から)鍵山優真選手、友野選手、羽生結弦選手
今シーズンは「成長を感じることができた」と語る友野選手

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