フジテレビ・スケート班が取材した動画を毎日配信!Vol.46

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定だった「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・スケート班が取材した動画が3月23日から配信されている。

シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場。さらに今後は、スピードスケート動画の配信も予定。フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。

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フィギュアスケート担当アナの企画がスタート!

鈴木芳彦アナ×中村光宏アナ【フィギュアスケート座談会

今回は、フジテレビのフィギュアスケート実況担当の、鈴木芳彦アナウンサーと中村光宏アナウンサーによる持ち込み企画「リモート座談会」。

フィギュアスケートファンの間では、“スーさん”の愛称で大人気、誰よりも熱い男・鈴木アナのスケート愛が暴走!?し、後輩の中村アナも負けじと必死に食らいつく。話し出すともう止まらない先輩・後輩コンビの素顔が覗くおしゃべりトークが展開する。

フィギュアへの愛が止まらない!?

まずは自己紹介からスタート。

左から)中村光宏アナ、鈴木芳彦アナ

鈴木アナ:2006年の「全日本選手権」から実況を担当している鈴木芳彦です。好きなエレメンツは、シンクロナイズドツイズルですね。もし自分がフィギュアスケーターだったら、パートナーとぴったり合わせられたら気持ちいいなと。

あとから映像で見ても気持ちいいし、スローモーションで見た時もまた気持ちがいい。3つ楽しめるんですよ。ですから私は、シンクロナイズドツイズルが大好きです!!

中村アナ:もう~なんですかね、離れていても熱が伝わって来ますね(笑)。私は、2014-2015シーズンから実況を担当しております中村光宏です。好きなエレメンツは、演技終盤の高速アップライトスピンです。

鈴木アナ:あのスピンで決まって終わると、すごく会場も盛り上がるしね。

中村アナ:わかります?さすがスーさん!アップライトのあのスピード感が好きなんですよね。

冒頭から専門用語を交え、盛り上がる2人。さらに、

中村アナ:フジスケのInstagramで、みなさんからたくさんの(企画の)アイデアをいただきまして。そこで、5分の1以上あったんじゃないですかね。多かったのが「スーさんのアイスダンス講座」。

鈴木アナ:ねえ。すごく、みなさん、コアなところに行きますね(と、うれしそう)。

中村アナ:「スーさんにしか語れない!」っていう、みなさんの熱い思いが届いてますからね。これ、スーさんの、スーさんによる、スーさんのための企画と言っても過言ではない。

鈴木アナ:そうなの?あっはっはっは(と、喜びを隠せず)。

フィギュアファンからの支持を受け、喜びを隠しきれない鈴木アナ

さらに、フィギュアスケート実況チームのリーダー・西岡孝洋アナウンサーについても言及。

中村アナ:みなさん、お気づきだと思うんですけど、ボス(西岡アナ)がいないじゃないですか。

鈴木アナ:そうだね。

中村アナ:これね、あの、「スーさんがいるとしゃべる時間がなくなるから、ちょと今回は…」って。

鈴木アナ:そういう空気?

中村アナ:いや、冗談ですけれど(笑)。

鈴木アナ:まあね、フィギュアスケートチームで言うと、リーダーは西岡アナウンサーですよ。僕と中村くんはね、中間管理職。その2人で先陣切っていきましょうよ!

また、動画の中で鈴木アナは、西岡アナについて「僕とフィギュアスケートを出会わせてくれた先輩」と語っている。

中村アナ:スーさん、僕の評価は?

鈴木アナ:一生懸命、勉強しているなっていう。

中村アナ:ありがとうございます!

鈴木アナ:中継の中でも見えているしね。最初はとまどいもあったと思うけれども、自分で勉強して、映像なんかも細かく見たり、メモも取ったりして「ああ、勉強してるなぁ」っていうのはすごく伝わってくるなと。

中村アナ:ありがとうございます(と、うれしそう)。

鈴木アナ:僕ね、フジテレビのフィギュアスケートチーム、ディレクター陣、アナウンサー陣もみんな、フィギュアスケートへの愛は、どこにも負けないくらいのものだと思っています。

中村アナ:もうチーム全体ですよね。

鈴木アナ:うん。チーム全体として、もう、みんながフィギュア大好き!だから、地方大会にもみんな取材に行ったりするし。本当に愛情があるなって。

今季、男子は時代の転換点に…ジュニア勢にも注目

エンジンがかかってきたところで、2人は、2019-2020シーズンを振り返ることに。

中村アナ:時代の転換点という意味で、「全日本フィギュアスケート選手権2019」(以下「全日本選手権」)の男子が印象的だったんですけど。

鈴木アナ:とくにどのあたりで感じましたか?

中村アナ:もちろん羽生結弦選手。宇野昌磨選手は、環境を変えながらチャレンジした中で優勝して。そして、髙橋大輔選手がシングルラスト。これだけでもすごい時代だと思うんですけど、それに加えてジュニア勢が一気に上がってきたこと。

鈴木アナ:頼もしい限りですよね。

中村アナ:頼もしい選手たちがこの時代、この大会で入ってきたって、すごくないですか?

鈴木アナ:すごいですね。フィギュアスケートのレベルそのものが世界でも上がっている中、ジュニア勢もずっと上がってきてるからね。そこに日本の男子シングルスのスケーターたちもしっかりついて来て。それが全日本選手権(の結果)にも出たのかなと思います。

成長著しい佐藤駿選手

中村アナ:ずっと全日本選手権を彩ってきた顔ぶれの中で、引退する選手も多かったですね。

鈴木アナ:寂しさを覚えましたよね。

中村アナ:我々、全日本ジュニアの頃からずっと追いかけてますからね。

鈴木アナ:今年が最後かぁって。最高の演技、自分のベストの演技、練習通りの成果を出して欲しいなと思いながら見てました。

中村アナ:来シーズンから、一気にまた新しい時代になっていくんじゃないかなと。

鈴木アナ:そう。だから、どういうスケーターたちが全日本選手権のリンクに立つのか。地方大会から楽しみですよ。

中村アナ感激!「“押し寄せる4回転時代”が来ちゃいました」

鈴木アナ:女子シングルについてはどう?

中村アナ:2年ぐらい前、(アレクサンドラ・)トゥルソワ選手の演技が終わった後に(鈴木アナが実況で)「押し寄せる4回転時代」って言いましたよね。来ちゃいましたよ。

鈴木アナ:女子は成長と共に身体の変化があるから、シニアでは4回転はないんじゃないかっていう(懐疑的な)人たちもいたんですよ、一部には。だけど僕はトゥルソワ選手のジャンプの仕方を見て、彼女はシニアに行っても4回転を跳び続けるなと思ったから。

中村アナ:はい。

鈴木アナ:男子も、羽生選手がジュニアの時代は、トリプルアクセルを2本ちゃんと揃えられるかどうかが1つのポイントだったけど、今は4回転を跳ぶのが当然の時代になったでしょ。

中村アナ:「ジュニアで4回転!?」って言ってましたよね。

鈴木アナ:4回転時代は、女子にも来るんだなって確信はしてたんですよ。「トゥルソワ選手は、まさに象徴的存在だ」という風に実況しましたけど、その通りになりましたね。

また、今シーズン振り返る上では絶対に外せないロシアの3強と言われる、(アンナ・)シェルバコワ選手、 (アリョーナ・) コストルナヤ選手、トゥルソワ選手や、樋口新葉選手のトリプルアクセル、坂本花織選手の4回転トゥループなどにも触れ、レベルの上がっていく女子シングルスについて話が広がっていく。

ほかにも、来シーズンからのジャンプの基礎点改定について意見を交わし、女子ショートプログラムの4回転についても認めるべきか議論する。

フィギュアスケート愛があふれ出す2人の熱い談義は、1本の動画にはおさまりきらないため、予定を変更して前編・後編にわけることに。次回は、スーさんのアイスダンス愛が止まらない…!?

座談会の動画はこちらからチェック!