市川海老蔵さんとA.B.C-Zの戸塚祥太さんが、2月17日、「六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』(『青砥稿花紅彩画』より)」の初日前会見と公開舞台稽古に参加しました。

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海老蔵、戸塚祥太に「かわいい」

会見でお互いの印象について聞かれると、海老蔵さんが「大勢のジャニーズの方と共演させていただきましたが、その中でも大変飲み込みが早い」と、戸塚さんを絶賛。

「ジャニーズの方々は稽古に稽古を重ねて良くなっていく。戸塚さんもどんどん良くなっていきましたが、最初からいい意味でフラット。自分はこうじゃなくちゃいけないとか、カッコよくいよう、というのがなくて、スッと入ってきた印象です」と続けました。

その言葉を受けて、戸塚さんは「何も持たずに稽古場に行くことを心がけていました」と、緊張した面持ちでコメント。

すると海老蔵さんは、「『最近の中で一番緊張してる』って言っていましたけど、そういうところがかわいいなと思いました」と、おだやかな眼差しに。

戸塚祥太「海老蔵さんは歴史です!」

戸塚さんは「歌舞伎の方々のスピード感(がすごい)。稽古がすごく早くて、僕は“稽古に参加する稽古”が必要だと思ったくらい、もう稽古が本番。脈々と受け継がれてきた歌舞伎の伝統や歴史を、肌で感じられたことが、すでに僕の中では“財産”と言えます」とアツく語りました。

ここで海老蔵さんが「お互いの印象は?という質問でしたけど…すぐ忘れるよね(笑)」とイジり、笑いを誘います。

戸塚さんは「過去イチ緊張してるんで!」と焦ると、「歴史だなと思いました。海老蔵さんは歴史です!」と力強くコメント。

「海老蔵さんがパッと見得を切るところを、近い距離で見させていただいたときに、写楽の役者絵が頭に浮かびました。当時の人は、きっと誇張したりちょっと盛って描いているんだろうなと思っていたんですけど、まさに目の前で体験して、当時の人はリアルに写実的に描いていたんだと思いました。脈々と受け継がれてきた歴史を、この至近距離で体感しました」と、勢いよく話すと…。

海老蔵さんは「変な汗かいてるけど、大丈夫(笑)?」と戸塚さんを気遣いつつ、「光栄です」と感謝を口にしました。

作品概要

2015年に幕を開けた「六本木歌舞伎」の第4弾。脚本を今井豊茂、演出を藤間勘十郎、監修を三池崇史が担当します。題材として取り上げるのは「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」。「白浪五人男」の通称でも知られる歌舞伎の名作です。

時は現代。“弁天小僧菊之助”と名乗る窃盗犯の戸塚(戸塚祥太)が博物館から美術品を盗み、警官に追われていた。逮捕されそうになったとき、どこからともなく声が聞こえ、その声に従うように博物館から飛び降りると、江戸時代にタイムリープしていた。そこで、浜松屋幸兵衛(片岡市蔵)に息子の宗之助(戸塚)と勘違いされ…。

巷を騒がしている盗賊の頭、日本駄右衛門(市川男女蔵)と、仲間の弁天小僧菊之助(市川海老蔵)ら白浪五人男が浜松屋で盗みを企てる。そこで幸兵衛と駄右衛門が出会い、2人の息子が幼い頃に取り違えられていたことが判明。

仲間の裏切りにあい、白浪五人男は窮地に立たされーー。

最新情報は、「六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』」公式サイトまで。