映画「KAPPEI」の披露試写会が2月16日に行われ、伊藤英明さん、西畑大吾(なにわ男子)さん、大貫勇輔さん、古田新太さん、山本耕史さん、小澤征悦さん、平野隆監督が登壇しました。
原作は、若杉公徳さんの同名のギャグ漫画。「1999年7月の月、人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じ、幼い頃から人類の救世主になるべく厳しい修行に人生を捧げてきた「週末の戦士」たちを描くエンタテインメントです。
伊藤さんは主人公の勝平を演じるにあたって、苦悩したそうです。
伊藤英明が上白石萌歌に対して心配「この映画が嫌で来てないのかな…」
伊藤さんは、オファーを受けた感想を「そうですね…。平野監督は、いろいろな映画を制作されていて、僕もデビュー当時は『クロスファイア』や『陰陽師』だったり、最後に一緒にやったのは15年前くらいの、『この胸いっぱいの愛を』という作品でした」と。
続けて、「僕も俳優をやらせていただいて、キャリアを積み重ねて、満を持して『伊藤英明にやってもらいたい役があるんだ!』というお話をいただいて、タイトルを聞いたら『KAPPEI』というものだったんです」と説明。
そして、「いざビジュアルを見せられた時に、平野監督と作品をやるのは15年ぶりですし、40代の中盤にも差し掛かり、自分としては、アクション満載のスパイ映画なのか、賞レースにも参加するような時代劇なのかという期待があったんです。作品を否定しているわけじゃなく、『ものすごく、これじゃない感』が」と告白しました。
さらに、「衣装合わせをやりながら、作品にもよりますけど、20パターン着て、3時間くらい衣装合わせをすることもあるんですけど、今回の映画は衣装は1パターンなのに、3時間くらいかかって…」と振り返り、「いろいろな素材のジージャンを着させられて、丈がどうのこうの、ポケットがあった方が、とか。自分も熱を帯びて『あーだこーだ』話したんですけど、決まった衣装を見て、ものすごくがっかりして。今から役を降りると、関係者に迷惑がかかるし、どうしようかなと思いました」と苦悩を明かしました。
伊藤さんのボヤキは続き、「衣装合わせの時に山本耕史くんに会って、山本くんの衣装も過激だなと思って、『よくこの作品を受けたね』って聞いたら、『楽しんでやります!』という言葉を聞いて、腹をくくろうと思ったんですけど、『この格好で大学でのロケや渋谷の街中もこれ?』と。なんとか降りられないかな」と話し、会場に笑いを誘いました。
また、「今日の舞台挨拶に、共演の上白石萌歌ちゃんがいなくて、この映画が嫌で来てないのかな、と。ただ、(舞台挨拶の)タイトルを見たら男祭りって書いてあったんで、ちょっと安心しました」とコメントしました。
「KAPPEI」と「初心LOVE」は世界観が同じ?
伊藤さんは、西畑さんに対して「この映画が出来る前は、まだデビューしていなかったんですけど、『なにわ男子』として、大ちゃんもデビューしましたから」と祝福。
そして、「デビュー曲の『初心LOVE(うぶらぶ)』の世界観が、この映画の世界観に合っているんじゃないかな」と話すと、西畑さんは「ちょっと、ちゃうかな」と即座にツッコミ。
西畑さんは、オファーを受けた感想を「(気弱な大学生役だったので)自分の衣装に関しては何も面白みはなかったですね。細かい小ネタになるんですけど、演じた啓太くんのTシャツが絶妙にダサいのは面白かったんですけど、他の皆さんの衣装が面白すぎて、負けてしまいました」と話しました。
そして、「このお話をいただいたときに、企画書に『世紀末が訪れなかった北斗の拳』と書かれていて、原作を読ませていただいたら、めちゃくちゃギャグマンガで。僕は関西人なので、いつかコメディをやりたいと思っていたので、うれしかったです」とほほ笑みました。
作品概要
1999年7月に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく、人里離れた地で、殺人拳・無戒殺風拳(むかいさっぷうけん)の修行に人生を捧げてきた男・勝平(伊藤英明)。
だが、世界が滅亡する気配など一向に感じられないまま、師範(古田新太)から突如「解散」を命じられた終末の戦士たちは、それぞれ東京の地へと流れ着く。
右も左もわからぬ大都会で、気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い、人生で初めて“恋”を知る勝平。
そんな勝平の前に、かつてともに修行に明けくれた、守(大貫勇輔)・正義(山本耕史)・英雄(小澤征悦)ら最強の漢(オトコ)たちも現れて…。
©映画「KAPPEI」製作委員会
配給:東宝
映画「KAPPEI」は、3月18日(金)より、全国公開。
最新情報は、映画「KAPPEI」の公式サイトまで。