リアルで最強の下町人情おばあちゃん誕生の瞬間
『浅草ラスボスおばあちゃん』の撮影は、御江戸区役所「まちづくり課」のシーンからスタート。東京近郊の市役所を借りて行われました。
午前は、堀田茜さん、阿部亮平さん、石川翔鈴さんらが演じる「まちづくり課」の職員たちが、松子の話を交わすシーンなどの撮影。

午後3時過ぎ。現場に緊張感が漂い始めます。しばらくすると、かわいらしいピンクのハットとストール、紫のワンピース、赤い靴を身につけた日向松子役の梅沢富美男さんが、ちょこちょこ歩きで現場へ登場。
一瞬、本人と気づかないほど自然なおばあちゃん姿で、完成度の高さが際立ちます。妖艶な女性を演じる女形役者としても知られる梅沢さんですが、おばあちゃん役は初挑戦。監督と簡単なやりとりを経て、いざ本番へ。

「便利屋ラスボスおばあちゃん」を起業した松子が、相談のため市役所の産業振興課に訪れるシーン。ハキハキした口調、テンポのよいかけ合い、的確で素早いツッコミなど、浅草の空気をまとった芝居を見せます。
役者としての豊かな表現力にあらためて驚かされる。そしてNGなしの一発OK!リアルで最強の下町人情おばあちゃん誕生の瞬間でした。
