2020年11月にメジャーデビューを果たし、2021年に大躍進を遂げた「マカロニえんぴつ」。はっとり、高野賢也、田辺由明、長谷川大喜のメンバー4人全員が音大出身というロックバンドだ。去年11月にリリースした「なんでもないよ、」は各種配信チャートで軒並み1位を獲得し、年末のレコード大賞では最優秀新人賞を受賞するなど、10代、20代を中心に絶大な支持を集めている。1月12日(水)にメジャー1stアルバム「ハッピーエンドへの期待は」(全14曲)もリリースし、今最も勢いに乗っているマカロニえんぴつに『めざましテレビ』が単独インタビュー!ここでは1月12日(水)の放送に入りきらなかった個性豊かなメンバーの素顔も掲載する。
通し聴きしてほしい新アルバムは「濃いです」
――(永尾亜子アナウンサー)どんなファーストアルバムになっていますか?
はっとり:マカロニえんぴつの色を曲単位で表した楽曲が集まっています。アルバムを通して聴いてもらうと、単発で曲を聴いていた時とはまた違った印象で聴こえてくるのではないかと思います。自分たちはアルバムバンドだと思っていて、アルバムになったときのパワーや鮮やかさがあるので、1番カラフルで聴き応えがある作品になっています。濃いです!!是非通しで聴いてもらいたいです。
サウナ愛を曲にしないと気が済まない!
14曲中10曲がタイアップ曲という聴き応えたっぷりのこのアルバム。こだわった部分について曲ごとに聴いてみると、なんと“サウナ愛”を伝えた曲も入っているという。
――なぜ最初の曲のタイトルを「ハッピーエンドへの期待は」にしたのですか?
はっとり:今年は10周年なので、年初にこのアルバムをリリースして、年末に今年もいい年になったとハッピーエンドをみんなで噛みしめられたらいいなと思っています。うまく転がる1年になると願っています。
――映画「明け方の若者たち」の主題歌になっていますが、どんな思いを込めましたか?
はっとり:原作はもちろん映画も素晴らしくて、季節の移ろいを巧みに表現している作品だったんです。だから楽曲でも季節の変化や心境がだんだん変化していく部分も表現できたらなと思い、楽曲の展開もめまぐるしくなっています。
――タイアップ曲を作るときのこだわりはありましたか?
はっとり:タイアップへのこだわりはないですが、向き合ったそれぞれの作品や商品をどれだけ盛り上げられるかだと思うんです。ただBGMが乗っているように聞こえたらもったいないので、色々と考えましたね。
――新しく収録した曲はどんな曲になっていますか?
はっとり:弾き語りの曲も入っていますし、僕以外のメンバーが作った曲も入っています。彼(田辺)は熱波師検定を取得しているくらいのサウナ好きで、どうしても「サウナ愛を曲にしないと気が済まない」ということで、サウナ曲の『TONTTU』も入りました。聞いているだけで汗が出てきますよ(笑)ぜひ!
――田辺さんはサウナーなんですか?
田辺:4、5年くらい前から遠征の度にカプセルホテルに行っていました。最初は節約のためにカプセルホテルに泊まっていたんですが、行くとサウナに入るようになって。そこから僕らのサウナライフが始まりましたね!おすすめは名古屋のウェルビー栄さんです(笑)。
卵は98円のから150円のを買えるように
――おととしにメジャーデビューしてからめまぐるしく環境も変化したと思いますが、私生活で変わったことはありますか?
はっとり:いやらしい質問ですねぇ(笑)羽振り良くなったって!? 忙しくさせてもらっていて、音楽漬けの毎日になったのが嬉しいです。
――とはいえ、ちょっとは(生活が)変わったんじゃないですか?
はっとり:いやらしいねぇ~
長谷川:そういう意味で言ったら僕料理をするんですけど 、2つ上のランクの卵を買えるようになりました !
はっとり:微々(ビビ)タリティですね (笑)
長谷川:98円のではなく150円の卵を買えるようになりましたね。白身と黄身の絡みとかちょっと違うのでぜひ。
はっとり:そんな浮かれた生活僕らしていないですよ!
高野:僕は実家のトイレを買い替えました。
はっとり:偉い!出来た子
高野:壊れて流れなくなってしまってバケツで水を流していたんですよ。なので「おかん!俺が買うよ!」って。
――素敵なエピソードですね。田辺さんはありますか?
田辺:小学校の友達とか20年も連絡を取っていない人から 連絡が来るようになりました。嬉しいですね。
念願の武道館ライブも背負い投げ!?
マカロニえんぴつは、2012年に神奈川県の洗足学園音楽大学内で結成され、結成10周年となる。そんな節目の年となる今年2月、日本武道館での初ライブを開催予定だ。
――2月には武道館ライブがありますが、決まったときのお気持ちは?
はっとり:憧れの場所なので本当に嬉しかったです。10周年の節目にここに立てたのは、いいタイミングですし、この10年間色々とありましたね。10年かけてパワーアップしているので、必ずいいものを届けられる自信があります。
――武道館というと思い出やイメージありますか?
田辺:僕はプロレスを見に行っていましたね。
はっとり:本当の武道ね!
長谷川:僕らの大学の先生が「武道館の舞台に立つと、3階からお客さんの歓声が降ってくるような感覚になる」と言っていたのでそこに憧れていたんですが、今は声が出せないので拍手の音の違いを楽しみたいと思います。
高野:日本を代表する場所でコンサートができることは本当にすごいことで、それを背負って恥じないようなステージを届けたいですね。
はっとり:お!背負っちゃった?俺はその感じのプレッシャーも背負い投げしますけどね(笑)
ボーカルのはっとり中心に息の合ったトークをみせてくれたマカロニえんぴつ。ブレイクした今も“背負い”すぎずに自然体だ。最後に今年の抱負を聞いてみると――。
はっとり:大体決めていたことと違うことが起きるので、あまり道を決めすぎずに流れに乗って行こうと思います。望んでいた道を外れた時に、自分の人生に大きく関わる思いもしない出会いがあることがほとんどだなと思っているので、目の前の仕事にがむしゃらに取り組む中で、楽しく音楽を作っていきたいです。