メジャーデビュー7年目の大人気バンド「Official髭男dism」。意外にも初となるスタジアムツアー『OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』が5月17日と18日に大阪のヤンマースタジアム長居、5月31日と6月1日に横浜の日産スタジアムで開催されました。

『Pretender』『Subtitle』『I LOVE…​』など、まるでヒゲダン“ベスト盤”とも言うべき超豪華なセットリスト。

披露された楽曲の累計再生数は合わせて70億回超!7万人が酔いしれた最終日の様子をレポートします。

『Same Blue』『Universe』『ミックスナッツ』人気アニメ主題歌3連発で幕開け

ツアー最終日を迎えた2025年6月1日、日産スタジアムはあいにくの空模様。

開演1時間ほど前からは小雨が降り始め、徐々に雨脚も強まりますが、公演を楽しみに待つファンの顔は明るく、想いが天に届いたのか18時の開演時刻が近づく頃には雨がやみ、次第に日の光が差し込みました。

スタジアムに流れる音楽に合わせて自然と始まる手拍子。
空からオレンジ色が薄く広がる中、ヒゲダン初のスタジアムツアー最終公演が始まりました。

Photo by "TAKAHIRO TAKINAMI"

オープニング映像は、大自然の中を駆けているような目線から始まり、次第にビルが建ち並ぶ都会の街並みへ。続いてメンバーが輪になって練習をする様子が映し出されたかと思うと、スクリーン映像はまさに今ステージ裏でスタンバイしているメンバーへと切り替わりました。メンバーが映し出されると同時に、ファンからは大きな歓声が。スタッフ一人一人とハイタッチや言葉を交わしながらステージへと一歩ずつ歩みを進めるメンバー。総勢10名のサポートメンバーと共に4人は、いざステージへ。

7万人のファンの大歓声に迎えられたメンバー。ボーカルの藤原聡さんがステージ中央へと進み、天高く両手を突き上げ、TVアニメ『アオのハコ』のオープニング主題歌として書き下ろした楽曲『Same Blue』のイントロが流れ、爽やかで疾走感あふれる曲で本公演をスタートさせました。

続けて披露したのは、映画『ドラえもんのび太の宇宙小戦争 2021』の主題歌『Universe』。楽曲のイントロが流れるとすぐに広がる手拍子。

藤原さんが「Official髭男dismです!今日は僕たちのスタジアムツアーファイナルに来てくれてありがとうございます!最後までよろしく!」と声高に叫び、ファンの大きな歓声に包まれながら歌います。

そして総再生回数5億回を突破した、TVアニメ『SPYxFAMILY』のオープニング主題歌である『ミックスナッツ』では、「Make some noise!!!」と叫び、パンキッシュでポップな楽曲をスキルフルな演奏でパワフルに披露しました。2番では、ベースの楢﨑誠さんが歌詞に合わせて全身で“ピーナッツ”を表現するなどしてファンを盛り上げ、藤原さんはハイトーンの伸びやかな歌声でラストパートを締めくくると、両手を大きく広げてガッツポーズし、「ありがとう!」とファンへ感謝を伝えました。

大喝采がやまない中、「みなさんどうもOfficial髭男dismです!今日は僕たちのスタジアムツアーファイナル日産スタジアムにお越しいただき、どうもありがとうございます!」と藤原さんが挨拶をすると、会場のファンからは割れんばかりの大きな拍手が沸き起こります。

続けて「今日もここに集まった7万人の皆様と一緒にライブができること、とても嬉しく思います。昨日は初めての日産スタジアムでした。そして今日はファイナル公演です。昨日も昨日で本当に楽しくてステージから帰りたくないような時間が溢れておりました…が!今日は今日でひるまない?素晴らしいファイナルをみんなと一緒につくれたらなと思っております。みなさん元気はありますかー?」と、ファンに問いかける藤原さん。

ファンが熱い声援で応えると、「心強いです。どうもありがとう。7万人もいると1番前の人と1番後ろのみんなとすごい距離が離れてると思うんだけど、しっかりとそこのみんなにも、スタンドのみんなにも、しっかりと音とライブと情熱といろんなものを届けていければなと思っております。」と、会場全体を見渡しながら話しました。

藤原:
僕たちはインディーズデビュー10周年ということですけれども、ようやくここに来たというよりは、このスタジアムツアーを経てより良いバンドになるため、ここが新たなる幕開けだと思ってこのステージに立っております。

今日は友達と来た人、家族と来た人、いろんな方がいると思います。
そして、1人で今日ライブに来てくれた人も中にはいると思います。本当にどうもありがとう。1人じゃありません。ヒゲダンが非常にでかい顔をして近くにいますので、とても遠くのあなたでも、非常に近い顔と近い音で迫っていきますので、どうか安心して楽しんでください。

とにかくすごく…。(ファンからの拍手を受けて)ありがとう。天気にも恵まれました。とはいえ、もしなんか雨降ってきたりとか、喉乾いたなとか、しんどいなとかあれば、曲の途中でも遠慮なく水を飲んだり、ちょっと服を着たりとか、そういう風なことは自由にやってください。

とにかくネガティブなものが何ひとつない素晴らしいファイナルにしていこうと思ってますので、力を貸してやってください。改めてOfficial髭男dismです。今日は最後までよろしくお願いします!

7万人のファン1人1人への気遣いを見せ、ファイナル公演への意気込みを熱く語りました。

そしてライブは前半から『Pretender』『Subtitle』『115万キロのフィルム』と累計再生5億回突破の超人気曲が惜しげもなく披露されます!