2024年11月6日に最終日を迎えたアジア最大級の映画祭「東京国際映画祭」で、最優秀男優賞に長塚京三さん79歳が選ばれました。
司会:
おめでとうございます。「敵」にご出演の長塚京三さん、どうぞステージにおすすみください。
俳優・長塚京三さん:
びっくりしてまごまごしています。東京国際映画祭、ありがとう。
俳優歴50年を迎える長塚さんが12年ぶりに主演を務めた映画「敵」は、最優秀監督賞と最高賞にあたる東京グランプリも獲得。主要三冠を受賞するという快挙を成し遂げました。
映画「敵」は、筒井康隆さんの小説が原作。
長塚さん演じる平穏な日々を送っていた元大学教授が、ある日突然現れる「敵」に翻弄されるという物語です。
奇しくも俳優デビュー50周年の節目の年に、東京国際映画祭史上最高齢79歳での受賞となった長塚さん。今後の活動についてユーモアを交えて語ってくれました。
俳優・長塚京三さん:
ぼつぼつ引退かなって思っていた矢先だったので。
うちの奥さんは大変がっかりするんでしょうけど、もうちょっとここの世界でやってみようかなという気にもなりました。
引退も考えていたという長塚さん。セレモニーの後に行われた受賞者会見では、俳優人生を振り返り、妻への感謝を口にしました。
俳優・長塚京三さん:
毎日、一日の撮影を終えるのに精いっぱい。妻のサポートがあって、食べるものを食べて、寝る時間を確保してもらって。(今は)肉体労働が終わったような気持ちで。
映画祭なんかに呼ばれて、果ては賞までいただくなんてことは考えてもいませんでした。
本人も驚きの受賞となった長塚さん。映画「敵」は2025年1月に公開予定です。
(「めざまし8」2024年11月7日放送より)