<筧昌也 コメント>
「美女缶」(2005)演出・脚本
「美女缶」は、この春で放送からちょうど20年でした。自分の子どもが「成人式」を迎えた、おそらくそんな感慨です。しかも、その式は周年祭。黄金時間でハレの舞台。みなさんのおかげで今も愛されており、誇らしい思いです。
「奇妙」はトップクリエイターの登竜門。昔から憧れていました。「美女缶」制作に至る前、ほかの企画が何本も通らない悔しい時期を経て、自身の映画のセルフリメイクをプロデューサーのみなさんから提案していただきました。
事実上、私の「地上波ドラマ」監督デビュー作になりました。まだ27歳。素人同然だった私に賭けてくださいました。映画版、奇妙版のスタッフ、キャストは勿論。評価してくださったすべての縁に感謝します。35周年おめでとうございます。これからもクリエイターに寄り添った登竜門として、奇妙な扉を開き続けてほしいと思います。
「美女缶」はこの番組には珍しい『純粋な』ラブストーリーです。放送から20年、このドラマの鮮度がどうなっているか?ぜひ、リアルタイムでこの物語を開封してください。