<石井克人 コメント>
「BLACK ROOM」(2001)脚本・演出
まず『世にも』の新作をとお声がけいただいたとき、実は以前いた会社を独立しようかなと思っていたころで、いくつか自主映画を書きとめていて、そのうちの1本が『世にも』っぽかったので、タモリさんのシーンを付け加えて、すでに描き終えていた絵コンテを提出し、それが採用されました。
その後、樹木希林さんの出演を交渉した際も面白く、久々のドラマ出演で、しかもシナリオが訳わからないのよ、と言っていまして、樹木さんがそのとき食事をしていた六本木のお店に呼ばれまして、隣でビール飲みながら「出てくださいよー」と言っていたのもいい思い出です。
樹木さん曰く、脚本はよくわからないけど、娘さんが「出たほうがいいよ」と言ってくれたおかげで、出演してくれることになりました。ありがたいことです。
オタク的な言い回しや、動き方がわからないのよー、とも言っていましたので、現場で僕がやりますから真似してくださいというと、ソレならやるわ!と言ってくださり、現場でも楽しく過ごしていただきました。
志賀廣太郎さんも当時は、僕は演劇を教えてはいるけど、長めのドラマにはまだ出たことないから心配ですよーと言われていたのですが、CM制作で頻繁に出演していただいていたので、いつも通りで大丈夫ですよ、志賀さん面白いから!と励ましつつの撮影でしたが、みなさん撮影が始まってしまえばノリノリで、現場の3日間を過ごしていました。
特に木村さんの気合いは凄(すさ)まじく、ずっと現場に居続けてナオキの芝居作りやかけ合いを楽しんでいました。ソレ以外に我修院さんの思い出も面白いのですが、これは作品視聴前だとネタバレになるのでやめておきます。
35年も続いているということで、すごい番組過ぎて、驚きしかないです、まだまだ続いてまた参加できたらうれしいですね!
奇妙な部屋で起こる密室劇です。楽しんで見ていただけたら幸いです!ありがとうございます、感謝しています!