毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。
7月26日(日)の放送は、プライベートの“ジャズ仲間”で25年来の交流がある、フリーアナウンサーの吉川美代子、セイコーホールディングス代表取締役会長兼グループCEO兼グループCCOの服部真二氏、東京海上ホールディングス取締役会長の永野毅氏が登場する。
服部氏と永野氏は、慶應義塾高等学校の同窓という間柄でもある。
日本全体で「準備がいかにできていなかったか」
吉川:(セイコーホールディングス系列の)銀座の和光だって、自粛期間中ほとんどお客さん(がいなかった)…お店も閉じていましたよね。
服部:そうですね。ええ。
吉川:大変でしたでしょう?
服部:今は、おかげさまで開けましたけどね。それから、オンラインセールスをやろうということで。「仮想ブティック」「バーチャルブティック」と呼んでいるんですけれどもね。
と、現在構想中の 「バーチャルブティック」 案を披露。セイコーホールディングスの社外取締役も務めている永野氏は、服部氏のCEOぶりを「いい雰囲気を醸し出している」と評価する。
永野:ソーシャルディスタンスの時代になっても、“時間”があるから、“時計”があるから、“人の心”がつながっているというのがここ(服部氏)の会社だと思うんだよね。
服部:うん。
永野:時計のニーズって根強くあるもんね。
吉川:でも、保険だって絶対、時代が変わろうが必要なものじゃないですか。
永野:もちろん。リスクのあるところには必ず保険が必要だと思いますね。リスクはね、変化するけどなくなることがないんですよね。だけど、こういう時代になると、保険だけじゃなくて、準備がいかにできていなかったかという…。
服部氏と永野氏は、日本全体で「デジタル化が遅れていた」ということが明らかになってきたと言い、コロナ禍で気付かされたリモートとリアルのメリットなどについても話題にしていく。
定年退職後に気をつけたい「勘違い系」とは?
吉川は、定年後も“肩書き”が抜けない人たちについて、話を始める。
吉川:雑誌の対談のときに(話題にあがったが)、例えば定年後に、地域社会に貢献しようと思って、町内会やマンションの管理組合に入っても、現役時代に管理職、役員だったりする人たちは「どうも態度がデカい」と。
永野:出ちゃうんだってね。
服部:(笑)。そりゃそうですよね。
吉川:「そういう人たちは、どうしたらいいんですか?」って言われて(笑)。
永野:要するに、勘違い系なんだよね。
服部:勘違い系(笑)。
永野氏は、いつかは名刺の肩書きが何の役にも立たなくなり、“社会の中の自分”に戻ることを常に意識して過ごさなければ「大変な勘違い系の大人になると思う」と危惧、これに服部氏と吉川も大きくうなずく。
また吉川は、アナウンサーとして「全力投球でやり遂げた」現役時代から“第二の人生”に踏み出したことについて、自身の経験を明かし、男性社会で仕事をしてきた苦労や、“女性”管理職や“女性”起業家という括(くく)りへの疑問も提示していく。
経済界ではどのようなリーダーが理想になってきているか
そして話題は、コロナ後のリーダーの在り方へ。「これからのリーダーは大変だと思う」という永野氏、「自分に歯向かってくる人を引き上げていれば間違いない」という服部氏が、それぞれのリーダー論を明かし、吉川は「もし若かったら、お2人どっちかの会社に入りたい」と感銘を受ける。
そのほか、育ってきた環境や、ジャズや歌を好きになったきっかけ、仕事をする上で大事にしていること、若い世代に期待していることなどを語り合う。