<竹中直人 コメント>

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
お芝居の基本は「相手のお芝居を受ける」ことだと思っています。どんな役でも共演者によってまったく違うものになるときもあります。最近はもう、自分より若い人たちと共演することが本当に多くなりました(笑)。それは、とても新鮮な体験です。ゼロに戻る感じとでもいうのかな…。常に新たな気持ちで臨むことができます。だから、今回の現場はとっても楽しいです。
――神山さん、中村さんの印象は?
神山くんとは、つい最近映画でも共演したばかり。神山くんの演技はとても安定していますね。
そして、調理をする手さばきもお見事!集中力のある役者さんだと思いました。
中村くんは、本人は否定するかもしれませんが、「そのまんま海人くん。」です(笑)。たぶん、素のままでしょ?お芝居をしない雰囲気がとてもいい感じです。休憩時間も、僕の無茶振りに付き合ってくれて、本当にありがたいです(笑)。


――ドラマは「食」がテーマのひとつですが、竹中さんにとって思い出深い料理は?
成長した息子が料理を作ってくれたときに、「こんなおいしい料理を作れるなんて…」と感動したり、娘が家族のために作ってくれたリゾットがとてもおいしくて、しみじみ噛み締めて食べたり…。
どんな料理でも、1人で食べるより、みんな一緒に食べるほうがよりおいしく感じますよね。あ、それは違うか…ひとりでしみじみ食べる料理もロマンチックですよね。
――今回のドラマの中で忘れられないシーンはありますか?
第5話で、方丈家のみんなと翔太くんがお好み焼きを作るシーンです。輝徳と真耶は、長男の輝善(宮崎秋人)を亡くしています。お好み焼きは、輝善との思い出に深く関わっていて…。失うなんて想像もしていなかった長男を思い出すシーンは、とても苦しくせつないです。

――第6話の見どころは?
方丈家の三男・輝昌が突然帰省します。輝昌は、輝元とはタイプが違い、完璧主義者なんです。
その完璧主義の輝昌が輝元の行動にいらいらしない訳がない!輝昌に追い詰められていく輝元がとっても面白いです。
輝昌を演じる大西利空君の演技がこれまた素晴らしい!神経質な感じがたまらないです。そして…輝昌が帰ってきたことをきっかけに、輝元も知らなかった「輝徳のとんでもない秘密」が暴露されてしまいます!!こりゃあ、かなり大変です!!それもぜひ、楽しみにしていてくださいね。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
「真夜中の屋台」、それだけでロマンチックな感じがしますよね。でも屋台って、以前ほど見かけなくなったような気がします。
ぜひとも、このドラマで屋台にいる気分を味わっていただけたらうれしいな…。みなさん、『ミッドナイト屋台』で繰り広げられる「ひとときの夢」を、やわらかくふんわり楽しんでいただけるとうれしいです…。
